解体ショーが終わり、それまで静かだった会場の雰囲気がいっぺんに変わりました。
それは、試食の時間になったからです。
大トロ、中トロ、赤身…
マグロ部位の説明を復習させてくれるように、目の前のお皿には色の濃さが異なる刺身がバランスよく並べられていました。
さっきまで、まとまった形だったマグロ。きょとんと開いていた目と口等が、、頭の中をよぎりました。
「申し訳ありません」
けど、目の前のおいしい誘惑に勝てず、気持ちはたちまち「どうもありがとう!いただきます」に変わり、気づいたら試食の人ごみの中に、パクパクとお皿を手に海の幸を堪能する自分がいました。
「築地で食べるお寿司よりもおいしい。こんな新鮮でおいしいマグロ、生まれて初めてです」
日本料理の食通である知り合いの記者もパクパクしていました。心から満足した声であるに違いありません。
私の口の中にも甘くて、ジューシーなおいしさが広がっていました。
長崎、どうもありがとうございます。ご馳走さまでした。 (文・写真:王小燕、映像:陳博)
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