中華圏の歌姫、アーメイこと張恵妹(チャン・ホイメイ)は台湾・プユマ族出身の41歳。20代の頃、台北のライブハウスで歌っていたところ、豐華唱片(フォワードレコード)にスカウトされて、96年に同じ会社の先輩張雨生(チャン・ユーシェン)のアルバムでデュエットナンバーに参加してCDデビューしました。そして同じ年の12月、アルバム『姊妹(SISTERS)』で本格的なアルバムデビューを果たしました。新人ながら9週連続売り上げチャート第一位の記録を打ち立て、台湾だけで100万枚以上の売り上げを記録しました。翌年1997年に発売されたセカンドアルバム『BADBOY』も同じく9週連続チャート第一位。この「アーメイ旋風」は台湾のみならず香港・シンガポール・中国大陸を席捲し、中華圏音楽シーンの歌姫として活躍してきました。2010年6月26日、アルバム『阿密特(アミト)』で、第21回金曲奨の6部門を征し、前人未到の記録を樹立しました。中でも最優秀女性歌手賞はアーメイが8年間待ち望んだ受賞でした。
アーメイは日本での音楽活動にも精力的に取り組んでいます。2005年には、東京国際フォーラムで行われた第2回日中友好歌謡祭に参加し、2008年3月~5月の間、東京・大阪・名古屋で上演された祝祭音楽劇『トゥーランドット』で、本格的に日本で舞台デビューを果たしました。2008年には、赤坂ACTシアターで日本初ライブ「アーメイ(張惠妹)ACTシアター スペシャル ライブ」を2日間開催し、2010年にもワールドツアーの一環で東京を訪れました。
そんな張恵妹(チャン・ホイメイ)ですが、今年、浙江衛星テレビの音楽系リアリティ番組『中国好声音(THE VOICE OF CHINA)』シーズン2で審査員を務めていることで再び注目を浴びています。
【お勧め】
① 96年リリースのデビュー曲「姊妹(SISTERS)」。デビュー曲にしていきなりのミリオン達成でアーメイは中華圏の大型新人として注目を集めました。家族愛をテーマにしたこの曲は、ノリノリのダンスナンバーで、アーメイのお母さん、妹といとこもコーラスに参加し、しっかりとした家族の絆を見せています。
② 張恵妹(チャン・ホイメイ)の名曲バラード「聴海(海の泣き声)」。この曲は、97年にリリースされた2ndアルバムの収録曲で、有名なミュージシャン・林秋離(リン・チューリー)と塗恵元(トゥー・ホイユエン)がアーメイのために書き下ろしたスローナンバーです。初めはアルバムの一押し曲ではありませんでしたが、美しいメロディーに魅了された人も多く、ファンの口コミで瞬く間に全国で大流行しました。その後、様々なアーティストによるカバーバージョンも歌われ、アーメイの代表曲にも数えられています。
③ 1997年発売のセカンドアルバムの表題曲「BADBOY」。アーメイの恩人とも言われる先輩の張雨生(チャン・ユーシェン)が手がけた曲で、この曲のワイルドなイメージで、アーメイは「ポップクイーン」という座を不動のものにしました。このアルバムもデビューアルバムに続きミリオンを達成し、中華圏の女性歌手としても最高売り上げを記録しました。
④ 2011年のニューアルバム『你在看我嗎?(R U WATCHING?)』の中の大ヒットナンバー「我最親愛的(マイ・ダーリン)」。センチメンタルな歌詞と優しいメロディーが印象的で、聴く人の涙を誘う感動的なメモリアル・バラードです。この曲を収録したアルバムはアーメイの15枚目のスタジオアルバムで、中華圏で大ヒットしたことで音楽業界での15年にわたるアーメイの存在感も示した一枚となっています。
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