趙薇(ヴィッキー・チャオ)は中国安徽省出身で、1998年、デビュー早々に主演を務めた時代劇ドラマ『還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜(原題:還珠格々)』が大ブレイクし、彼女も一夜にして国民的スターになりました。あまりにも良いスタートだったので、ヴィッキーは女優として立て続けに話題作に抜擢され、当時、章子怡(チャン・ツィイー)、徐静蕾(シュー・ジンレイ)、周迅(ジュウ・シュン)の3人と並んで「四大若手女優」と、もてはやされました。
シンガポールの実業家と結婚して2010年に女の子を出産した趙薇(ヴィッキー・チャオ)は近年、女優としてはローペースで作品を発表していますが、今年は監督として力強い「カムバック」を果たそうとしています。先月末から公開中の彼女の監督デビュー作『致我們終将逝去的青春(So Young)』は中国人作家・辛夷塢(シン・イウ)さんの同名小説を映像化したもので、お互いにすれ違う男女3人を中心にした青春恋愛ドラマとなっています。主演には韓国の人気男性グループ・スーパージュニアの元メンバーの韓庚(ハンギョン)と台湾の若手俳優・趙又廷(マーク・チャオ)を起用し、趙薇(ヴィッキー・チャオ)自らの青春時代と重ね、思いいれも多い初監督映画だけあって、話題となっています。
最近、映画監督に専念している趙薇(ヴィッキー・チャオ)ですが、歌手としても活躍していました。
【主な出演映画】
2000年:決戦・紫禁城(原題:決戦紫禁之巓)
2001年:少林サッカー(原題:少林足球)
2002年:天下無双(Chinese Odyssey2002)
2002年:クローサー(原題:夕陽天使)
2003年:ヴィッキー・チャオのマイ・ドリーム・ガール(原題:炮制女朋友)
2003年:緑茶
2003年:ヘブン・アンド・アース(原題:天地英雄)
2003年:デスパレート 愛されてた記憶(原題:玉觀音)
2005年:初恋の想い出(原題:情人結)
2006年:おばさんのポストモダン生活(原題:姨媽的後現代生活)
2007年:夜の上海(原題:夜。上海)
2008年:画皮 あやかしの恋(原題:畫皮)
2008年:レッドクリフ PartI(原題:赤壁)
2009年:レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-(原題:赤壁:決戦天下)
2009年:ムーラン(原題:花木蘭)
2010年:処刑剣 14BLADES(原題:錦衣衛)
2011年:愛 LOVE
2012年:妖魔伝 レザレクション(原題:畫皮II)
【代表曲】
①「好想好想(溢れる思い)」
ドラマ女優として活躍したころ、趙薇(ヴィッキー・チャオ)は『還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜(原題:還珠格々)』のほかに、いくつか話題作に出演しています。中でも、古巨基(レオ・クー)と共演した恋愛ドラマ『情深深雨濛濛(ロマンス・イン・ザ・レイン)』を思い出す人も多いでしょう。ドラマのエンディングテーマ「好想好想(溢れる思い)」も、ドラマ効果で大ヒットしました。
②「漸々(徐々に)」
歌手として最初は自ら出演したドラマの主題歌や挿入歌、カバー曲を中心に発表してきた趙薇(ヴィッキー・チャオ)、ドラマ人物「還珠姫」のイメージが強かったのですが、2004年のアルバムで大人のラブソングに初挑戦し、アーティスト・ヴィッキーとして音楽活動を本格的にスタートしました。そんな「転向作」といわれる2004年のアルバム『飄(風とともに)』から、ヒットナンバー「漸々(徐々に)」、フィーチャリングゲストには当時話題となった男性歌手のNO NAMEを迎えています。
③「微小的部分(ひとひら)」
2005年の大ヒットアルバム『DOUBLE双』から、中華圏の名曲「月亮代表我的心(月よ我が心)」をサンプリングした曲。趙薇(ヴィッキー・チャオ)は優しい歌声を披露し、大人の女性の魅力を見せつけています。
④「大導演(スーパーバイザー)」
2009年のアルバムのタイトルトラック、「大導演(スーパーバイザー)」、彼女の映画監督デビューを予言していたかのような一曲。この曲のPVでは趙薇(ヴィッキー・チャオ)が自らメガホンを取っています。
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |