中国最大手のポータルサイト「百度」の検索アクセス数で集計したランキングは、中国芸能界の全体の動きが分かる結果を示しています。
今週注目の映画トップ5は以下のとおり:
5位、ウィル・スミスと息子のジェイデンがW主演するSF大作『アフター・アース(中国題:重返地球)』
6月から日本で公開中のこのSF映画は7月12日から中国全国で上映されています。映画の舞台は2025年。人類は自らの故郷である地球の自然環境を破壊してしまい、遠く離れた惑星ノヴァ・プライムに移住せざるをえなくなりました。そして人類が地球を去ってから1000年後、惑星ノヴァ・プライムのレンジャー部隊からストーリーは始まります。SFファンならぜひ劇場まで足を運んでみてください。
4位、杜琪峰(ジョニー・トー)監督の今年第2弾作品『盲探(Blind Detective)』
香港ポリスアクション映画の名匠・杜琪峰(ジョニー・トー)監督の新作は、5月に公開された『毒戦(Drug War)』に続く今年第2弾で、主演は劉徳華(アンディ・ラウ)と鄭秀文(サミー・チェン)。ゴールデンコンビと呼ばれるこの2人は過去に「ダイエット・ラブ(原題:痩身男女)」や「イエスタデイ、ワンスモア(原題:龍鳳闘)」など数々のヒットを飛ばしてきました。この作品で、共演は8年ぶり6回目となります。 ストーリーは、アンディ演じる視力を失った元刑事とサミー演じる女性刑事が協力して10年以上前に失踪した少女の行方を危険にさらされながら追っていくというサスペンスです。役作りのためアンディは撮影前、視覚障害者の訓練センターで2カ月にわたってトレーニングを受け、目の見えない人の生活を体験したそうです。
3位、カーアクション映画の名作シリーズの6作目『ワイルドスピードEURO MISSION(中国題:速度与激情6)』
ストリート・レーシングをテーマとしたカーアクション映画『ワイルドスピード』は2001年から始まり、今年公開の最新作で6作目になります。北米では5月24日に封切られましたが、2013年7月5日の時点で全世界で6億8268万ドルを売り上げ、『ワイルド・スピード MEGA MAX』を抜いてシリーズ史上最高のヒットとなりました。主演はヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーなどのレギュラー陣にドゥエイン・ジョンソンが新たに加わり、定番のカーアクションのほか、渾身の格闘アクションも楽しめます。日本では、7月6日から公開中ですが、中国では来週26日の公開を控えてすでに話題となっています。
2位、中華圏を代表するアーティスト・周杰倫(ジェイ・チョウ)監督・主演第2段『天台(RooFToP)』
公開前から注目されている周杰倫(ジェイ・チョウ)監督・主演第2段が遂に11日に封切られました。中国大陸と台湾で同時公開されたこの作品は、大陸での興行収入が初日だけで2000万元(約3億2000万円)に達したということです。本作はコメディ、アクション、恋愛、ミュージカルなどの要素を取り入れ、ジェイが6年をかけて企画・制作したものです。すでに12本の映画への出演を果たしたジェイは、自分の演技にも満足している様子で、「今回は表情が豊かになり、より自然体で役作りできた」と語りました。また「本業は歌手だからね。今年はアルバムを発表するつもりなんだ。新しいアルバムを毎年出したいからね。」と話し、今後しばらくの間は監督・主演映画の制作を控えることを匂わせました。
1位、若手人気作家・郭敬明(グオ・ジンミン)の監督デビュー作品『小時代(Tiny Times)』
6月27日に封切られた若手人気作家・郭敬明(グオ・ジンミン)の初監督作品『小時代(Tiny Times)』が、1週目で2.73億元(44億円)の興行成績をたたき出し、この週の中国興行ランキングのトップに立ったほか、初動記録で『人再囧途之泰囧(Lost in Thailand)』(2012)の3.1億元、『妖魔伝 レザレクション(原題:画皮Ⅱ)』(2012)の2.9億元についで歴代3位となりました。 この作品は郭敬明(グオ・ジンミン)の同名小説を映像化したもので、友情、恋愛、家族愛などをテーマに、大学卒業を控えた4人の女子大生の生き方を描いたストーリーです。作家の視点から、今の中国社会の世相や若者の群像に注目した作品として話題となっています。その続編「小時代2:青木時代」を8月9日に前倒し上映することも決まりました。(ミン・イヒョウ)
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