今週注目の映画トップ5は以下のとおり：

　5位、李連傑（ジェット・リー）と文章（ウェン・ジャン）が3度目のタッグを組んだアクションコメディ『不二神探（Badges of Fury）』。

　6月28日から公開予定のこの最新作は上映前から話題騒然です。主演の李連傑（ジェット・リー）と売れっ子俳優の文章（ウェン・ジャン）が、3度目のタッグを組んだ作品というだけでなく、ジェットの2年ぶりとなる主演作だけあって大きく注目されています。２人はこれまで、2010年の文部科学省選定作品『海洋天堂』そして、時代劇ファンタジー『白蛇伝説』（２０１１年）で共演しています。『海洋天堂』では親子、『白蛇伝説』では師弟を演じましたが、「不二神探」ではベテラン刑事と若手刑事という「相棒」役に初挑戦し、"微笑殺人"という奇妙な事件を追う姿をコメディタッチで演じています。また、ドラマ「宮廷女官ジャクギ（原題：歩歩驚心）」で大ブレイクした劉詩詩（リウ・シーシー）、マルチに活躍している人気タレント柳岩（エイダ・リウ）、台湾の人気若手・陳妍希（ミシェル・チェン）と、豪華女優陣が顔を揃えています。

　4位、若手人気作家・郭敬明（グオ・ジンミン）の監督デビュー作品『小時代（Tiny Times）』

　中国人として初めてフランスで「名誉市民」を授与された若手人気作家・郭敬明（グオ・ジンミン）の初監督作品『小時代（Tiny Times）』の公開が来週に迫り、大きく期待されています。この作品は郭敬明（グオ・ジンミン）の同名小説を映像化したもので、友情、恋愛、家族愛などをテーマに大学卒業を控える4人の女子大生の生き方を描いたストーリーです。作家の視点から今の中国社会の世相や若者の群像に注目した作品として話題となっています。主人公に抜てきされたのは大陸出身の人気女優・楊幂（ヤン・ミー）、台湾出身の美人女優・郭采潔 （アンバー・クオ）、郭碧婷 （クォ・ビーティン）と、若手タレントの謝依霖（シェ・イーリン）です。

　3位、ロングヒット中の陳可辛（ピーター・チャン）作品『中国合伙人（American Dreams in China）』。

　『ラヴソング（原題：甜蜜蜜）』（1997）や『ウィンター・ソング（原題：如果・愛）』（2005）、『ウォーロード/男たちの誓い（原題：投名状）』（2007）などで知られる香港の人気監督、陳可辛（ピーター・チャン）の約2年ぶりの新作は、1980年代、中国の改革開放を背景に自ら運命を切り開こうと英語学校を設立した3人の若者の奮闘振りを描いたサクセスストーリーです。テーマは、今流行の言葉「屌丝的逆襲」（プアで冴えない男たちの逆襲）にピッタリで、「チャイニーズ・ドリーム」に燃えている中国社会にとっても「うってつけ」の1本ではないでしょうか！興行収入はすでに５億元（約７８億円）を越えています。

　2位、アメリカの超人気シリーズの最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス（中国題：星際迷航２）』。

　『スタートレック』シリーズの12作目で、2009年に新たなスタートを切った『スター・トレック』の続編。前作に引き続きメガホンを取ったのはJ・J・エイブラムス監督、そしてクリス・パイン、ザカリー・クイント、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナらが引き続いて出演しています。中国だけでも３億元（約４７億円）の興行成績を上げており、日本での公開は８月に予定されています。

　1位、下馬評と裏腹に、記録的なヒットとなった奇跡の作品『天機・富春山居図（Switch）』。

　劉徳華（アンディ・ラウ）＆林志玲（リン・チーリン）が主演したスパイアクション映画は公開１週間で２．５億元（約４０億円）の興行収入を記録しトップに立ちました。駄作との酷評が続く中、数字をぐんぐん伸ばして異例の大ヒットとなっています。劉徳華（アンディ・ラウ）や林志玲（リン・チーリン）の"スター効果"はもちろん、ネットでの口コミにより好奇心で劇場に足を運んだ映画ファンも少なくなかったようです。