6月27日に封切られた若手人気作家・郭敬明（グオ・ジンミン）の初監督作品『小時代（Tiny Times）』が、1週目で2.73億元（44億円）の興行成績をたたき出し、同週中国興行ランキングのトップに立ったほか、初動記録で『人再囧途之泰囧（Lost in Thailand）』（2012）の3.1億元、『妖魔伝 レザレクション（原題：画皮Ⅱ）』（2012）の2.9億元についで歴代3位となりました。

　この作品は郭敬明（グオ・ジンミン）の同名小説を映像化したもので、友情、恋愛、家族愛などをテーマに大学卒業を控える4人の女子大生の生き方を描いたストーリーです。作家の視点から今の中国社会の世相や若者の群像に注目した作品として話題となっています。主人公に抜てきされたのは大陸出身の人気女優・楊幂（ヤン・ミー）、台湾出身の美人女優・郭采潔 （アンバー・クオ）、郭碧婷 （クォ・ビーティン）と、「HOLD住姐」の愛称で親しまれる若手タレントの謝依霖（シェ・イーリン）です。 興行成績がどこまで伸ばせるかも今後注目されるところです。

　郭敬明（グオ・ジンミン）は1980年代生まれを意味する「ポスト80's」作家の代表的な人物で、このほど、ラングドック・ルシヨン地域圏議会から「名誉市民」の称号を授与され、名誉市民に選ばれた初めての中国人となりました。 地元紙は、「フランスのロマンとすばらしい文化を中国の読者に伝えてほしい」と期待を示しました。もちろん、新作映画への期待も高まることでしょう。（ミン・イヒョウ）