第16回上海国際映画祭が先週23日に閉幕し、香港の人気俳優・張家輝（ニック・チョン）が新作『激戦MMA』によって、コンペティション部門に当たる金爵奨・最優秀主演男優賞を獲得しました。そして最優秀主演女優奨には同じく『激戦MMA』に出演した天才子役・李馨巧（クリスタル・リー）が受賞しました。また、ロシア映画『The Major』が作品賞をはじめ、監督賞（Yury Bykov）と音楽賞の3部門を独占し、大きな注目を浴びています。

　今回最も期待される中国語映画として出品されたのは、男優賞と女優賞を一気にゲットした香港映画『激戦MMA』。香港ポリス・アクション映画の大御所の一人・林超賢（ダンテ・ラム）監督の最新作で、張家輝（ニック・チョン）や台湾の若手俳優彭于晏（エディ・ポン）らが総合格闘技選手を演じています。今年で46歳のニックは役作りのため、過酷きわまる肉体改造に挑んだということで、今回の男優賞受賞で「すべての努力が報われた」形になりました。また、映画の中でニックと親子を演じた子役・李馨巧（クリスタル・リー）が、10歳にして女優賞を獲得したのも大きな番狂わせとなりました。（ミン・イヒョウ）