北京生活を支える足

　北京生活を始めるにあたって、まず最初に購入してほしいものがあります。

　それはプリペイド式交通ICカード（中国語では「一卡通」）。バスターミナルや、拠点となる地下鉄の駅に販売窓口があり、そこで購入します。購入の際、身分証明書などは必要ありません。

　デポジットは1枚20元。チャージはバスターミナルや駅構内の窓口でもできますし、地下鉄なら自動券売機でもできます。

　バス乗車にこのカードを使用すれば、乗車料金は6割引になります。バスの基本料金はだいたいが1元なので、このカードを利用すれば0.4元です。

　それでは、いざバスに乗車。

　北京のバス

　北京のバスはとにかく、いたるところを縦横無尽に走っています。使いこなせば、極めて便利な移動手段です。ちなみに、バス停に時刻表はありません。「待ってれば、来る」というアバウトなものです。運がよければ5分ほど待って乗れることもありますし、20分待ってもこないことがあります。渋滞が深刻な北京では、時間が見えないこともしばしば。急ぎなら地下鉄がおすすめです。

　さて、乗り方はいたって簡単です。バスの乗車口は前、二両連結タイプなら真ん中と違いはありますが、だいたい乗る人の後ろをついていけば間違いありません。乗車口には、カードの読み取り機がありますので、カードをかざし、「ピッ」と電子音が鳴ればＯＫです。下車の際は、カードをかざす必要があるバスと、必要のないバスがあります。降り口の上部に「下車請刷卡」と書かれていれば、カードが必要です。また降り口のあたりにカードの読み取り機があるか、ないかでも判断できます。

　朝、夕は通勤、通学ラッシュでかなり混みますので、ご注意を。駅到着の案内は、バス前方の掲示板に表示されるバスもありますが、壊れていることも多いです。また中国語、英語アナウンス、または乗務員が声をあげて知らせる場合もあります。いずれにせよ、中国語の聴解に自信がない人は、あらかじめ出発駅から到着駅まで、何駅あるかを調べておいたほうが安心かもしれません。

　お勧めの方法

　バスを頻繁に利用する、中国語も日常会話ならできる、という方はインターネットの乗り換え検索をお勧めします。そして私のお勧めは「バス路線地図」です。非常に詳細な地図ですので、でかける時にも持ち歩いています。ポイントは最新版を購入することです。北京の街は今も、変化しつづけ、バス路線の変更もあります。「いつも乗っていたバスの番号が急に変わっていた」なんていうこともあります。

　北京の地下鉄

　北京の地下鉄路線は現在、1号線、2号線、5号線、8号線、10号線、13号線、八通線、空港線です。乗車料金は一律2元ですが、空港線は25元です。バスと同様にICカードが使えますが、こちらは割引はありません。ICカードを使わず切符を買う場合は、窓口か自動券売機で購入します。乗り方は日本と同じ。しかし、乗車前には必ず手荷物検査があります。こちらも時刻表はなくおよそ10分間隔で走行しています。

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