本当の極北の村に暖かいもてなしがあった
凍りついた黒龍江の対岸はロシア
朝、ホテルから一歩外に出ると、一瞬にして身体が凍りつく。現地の人に、今何度ぐらいですかねえと聞くと、そうねえ、マイナス38度ぐらいかなと軽く言われる。あまりの温度差に体がギシギシ言っている。
民宿が並ぶ北極村
漠河を出て、北へ120km。針葉樹林を切り開いた道を2時間ほど走ると、正真正銘の中国最北の村・北極村に着く。
どこまでも続く針葉樹林
北極村からは凍りついた国境の河・黒龍江と対岸のロシアが見渡せる。中国側にはたくさんの人間がいるのに、ロシア側はほとんど人がいなさそうで、その対比も面白い。
ホテルの天気予報掲示板 最高-28度、最低-41度
なかなか快適な民宿
今日の宿舎は、北極村の民宿。私が泊まったのは「北極庄院」という7部屋の民宿だった。ご主人の王来全さん(47)の話を聞いた。
ご主人の王来全さん
漠河は、19世紀後半に金が見つかったことで一気に人口が増えたが、王さんのお父さんも、1940年、18歳の時に金を掘りに山東省からやって来たのだという。その後、農民となったが、米も取れない極北の地では食うや食わずの生活がずっと続いていた。そこへ降って湧いたような観光開発ブームで、王さんも親戚から金を借りて、自宅を民宿に改造し、今年の6月から営業を始めたという。
完全武装した大野記者・牟ボウ記者
夜になって、外はマイナス40度を超えた。しかし、室内はぽかぽかと温かい。それにもまして、王さんと奥さんの温かいもてなしが心地良かった。
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