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北京の登山者に大人気の山―千霊山

2009-11-02 16:14:02     cri    

 10月は、北京の空気が澄んでいて、爽やかな毎日です。この季節はスポーツのシーズンで、北京には登山が好きな人がたくさんいます。これまで一番人気の高い山は、北京西郊外の香山でしたが、最近、もう1ヵ所が急速に人気を集めています。それは千霊山という山で北京の西南部では一番高い山です。

 千霊山は、北京の西南部の豊台区の王佐鎮にあり、市中心部から30キロぐらい離れています。今、千霊山は観光地となり、面積が6平方キロメートル、境内にたくさんの峰があり、一番高い峰、極楽峰という峰は海抜699メートルで、北京南西部では一番高い峰です。千霊山観光地について、王佐鎮政府の呉健英さんは、次のように紹介してくれました。

 「今、千霊山観光地は、北京市民の憩いの場となっている。この観光地の特徴は、まず仏教文化の影響が濃い。ここには北京最大の洞窟群とお寺がある。次に、農村の風景がきれいで、北京西南部一番高い峰がある。第3は、山の風景がきれいで、登山者の理想の登山地だ」

 千霊山観光地は、2007年9月からオープンし、観光地には自然資源が多く、植物が273種類あります。このほか、仏教文化の影響が濃く、専門家が発掘された文化財を調べたところ、千霊山観光地の歴史は400年前の明の時代に遡ることができるということです。これについて、千霊山観光地のガイド、ロ雪さんは、次のように紹介してくれました。

 「千霊山観光地は、自然の風景と仏教文化がその特徴である。春は花、夏は水、秋は紅葉、冬は雪を鑑賞することができる。ここでは仏教文化の遺跡があちこちで見られる。たとえば、山には天然の洞窟がいくつかあり、昔、僧侶たちは洞窟に住み、修行していたのだ。また、明の時代の文化財が多い。たとえば、明の時代の仏教のタワー、石碑などがある」

 千霊山観光地の峡谷には、大きさそれぞれ違う洞窟が30ぐらいあり、その中に、観音洞窟、極楽洞窟、老爺洞窟などがあるほか、石で作られた井戸が14ヶ所発見されました。観光地には、文化財が大量発掘され、その中に、石の仏像、石に刻まれたお経、石碑、古い建物の部品があります。これらの文化財は保管されて、今観光客に公開されています。

 文化的な価値があるほか、今、千霊山は北京周辺の登山者に人気が高いです。ここの登山道が緩やかで、特に、ハイキングに向いています。これについて、ガイドのロ雪さんは、次のように紹介してくれました。

 「現地の石を利用して道路を敷設した。路面の質が高く、高齢者が歩いても大丈夫だ。この観光地の一番高い峰が699メートルで、麓から頂上まで階段もちゃんと敷設されている」

 北京市登山スポーツ協会によりますと、北京では登山が好きな人が多くいますが、登山できる場所が少ないのです。千霊山観光地は、登山者の新しい選択肢となりました。これについて、この協会の王キン副事務局長は、次のように述べました。

 「大まかな統計では、北京で登山が好きな人は、200万人いる。また、一週間に一回山を登る人は200万人ぐらいいる。これまでに、登山者がよく香山を登るので、香山はいま込んでいて、ほぼ飽和状態となっている。私たちはほかの登山の場所を探している時に、ここの千霊山が見つかったのだ。ここを選んだ理由は、次のいくつかがある。ここは新しくオープンされた観光地で、登山者の需要などを考慮して道路を敷設、休憩の場所を設置した。また、王佐鎮のスポーツ産業が盛んで、登山のほか、ゴルフ場、フィットネスクラブなどもある。今は、国際レベルのキャンプ地が造られている」

 千霊山観光地は北京市の中心地にも近く、交通も便利です。このため、北京市登山スポーツ協会は、現地政府と連携して千霊山観光地を登山活動を中心とする観光地にするために取り組んでいます。

 千霊山観光地には四季それぞれの風景があり、また、ここで時々登山のコンテストが行われます。北京やその周辺の登山者がよくここにきます。これらの人々の中に外国人の登山者がいます。カナダからの林峰さんは、中国で多くの山を登ったことがあるようです。林峰さんは次のように語ってくれました。

 「私は、北京の香山、安徽省の黄山、山東省の泰山に登ったことがある。登山のほか、水泳やジョギングなども好きだ、これらのスポーツは健康維持にとても役に立っている」

 張文玉さんは、定年退職した企業の職員でしたが、今は北京市高齢者登山チームの隊長です。この高齢者登山チームの平均年齢は65歳で、最年長の人は今年86歳です。張さんの話です。

 「高齢者として、ゆっくり山を登るとき、周りの景色がよく見える。登山は、健康づくりにとても役立っている」

 千霊山観光地は、秋を楽しむことができるほか、山に登ることもできます。皆さん、ぜひ時間を作って、北京の秋を太陽を浴びながら、千霊山に一緒に登りませんか。

 ちなみに、千霊山観光地の入山料は、3月中旬から12月中旬までは、25元(日本で375円)、12月中旬から、来年の3月中旬まで、15元(日本円で225円)です。

 交通手段は、市内から千霊山観光地まで直通のバスがあります。そのほか、自家用車で行くこともできます。(担当:任春生)

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