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峨眉山と楽山大仏

2009-07-17 15:33:26     cri    

 峨眉山は四川省にあり、普陀山、九華山、五台山と並ぶ中国四大仏教名山の一つで、今からおよそ1800年以上前の後漢時代から、仏教寺院が建立されました。同じく四川省にある、8世紀から9世紀にかけてつくられた楽山大仏も有名です。この峨眉山と楽山大仏は1996年に、あわせて世界遺産に登録されました。

 峨眉山は高い山々が連なり、その姿があたかも美人の眉のように、美しい弧を描いているため、この名がつきました。

 峨眉山は普賢菩薩で有名な仏教の聖地であることから、一年中、鐘の音や線香の香りに包まれています。中でも中腹にある「万年寺」は非常に有名で、ここに普賢菩薩がまつられています。その他、現存する山中にある主要な仏教建築は、「報国寺」などおよそ10ヶ所ほどあります。

 峨嵋山の主峰である万仏頂は標高3099メートル、国内の名山でも有数の高さを誇っています。山頂の「金頂」から見る日の出や雲海は神々しいほどです。 山頂と麓の気温の差が大きいこともあり、山の中では四季の変化を感じ取ることもできます。また雨が特に多く、植物が3000種にも及んでいるため、「植物の王国」と呼ばれています。山の上には寺が多く、そのうち、報国寺、伏虎寺、万年寺、清音閣などが特に有名です。高さ7.3メートル、重さ62トンの象に乗った普腎和尚像は万年寺の中にあり、中国の重要文化財に指定されています。

 

 また頂から望む大展望、雲海に浮かぶ「仏光」があります。これは高い山でよく見られるブロッケン現象と呼ばれる自然現象の一つですが、太陽がこの雲海を照らすと、雲の中の小さな氷の結晶が鏡のようになって太陽の光を反射します。このとき、太陽の光を背にして立つと、自分の影がその光の輪に投影されて「仏光」が現れます。人が移動すれば「仏光」も移動します。さらに面白いことに、この「仏光」は、何人も一緒にいても、見えるのは自分の回りにできた「仏光」だけなのです。これは中国では峨眉山でしか見られない自然現象です。

 峨眉山と一緒に世界文化遺産と自然遺産に登録された楽山大仏は、成都市から約130キロ離れた楽山市の郊外にあります。大仏全体の高さが71m,頭の長さが14.7m,頭の直径が10m,首の長さが3m,耳の長さが7m,耳の中はとても広く、大人2人が並んで立てるほどです。そのほか、手の指が8.3m、足の長さが11m、幅が9mあり、足の甲には100人ぐらい座れるそうです。この巨大な仏像は完成してから今に至るまで、世界一の座を保ち続けています。

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