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蘇州、古典と近代が融合する楽園

2009-05-25 10:45:34     cri    

 2010年、世界博覧会が上海で開かれます。多くの観光客が訪れるほか、上海の周辺を観光するでしょう。上海の周辺には多くの観光名所があります。中国の諺には「空には楽園があり、その下には蘇州と杭州がある」という言い方があります。

 蘇州は長江デルタ地域の中部にあり、東は上海、南は浙江省、西は無錫の太湖、北は揚子江です。蘇州の新しい都市計画によって、新規工業エリアは旧市街地から離れています。これによって、昔の町並みが保護され、工業区の今後の発展のため、土地などが十分確保されています。現在、蘇州の旧市街地は、まだ昔の様式を維持し、町が川のほとりにあり、陸路と水路が同時に使われています。ここには、平江、拙政園、怡園、山塘、ショウ門という5つの歴史的なブロックがあり、それぞれに庭園など観光名所があります。

 山塘街は、蘇州第一の街と呼ばれています。街の両側の建物は非常にきれいです。通りの両側には店が立ち並び、夜になると提灯に灯りがともり遠くに蘇州の伝統的な芸術である評弾、いわゆる講談の声がかすかに聞こえ、足下を流れる川のせせらぎを聞きながら歩くととても気持ちがいいです。シンガポールからの観光客、王恩玲さんは感想を語ってくれました。

 「蘇州は絵画のような都市です。旧市街地はとてもきれいですね。かつてなかった体験をしました」

 蘇州の古い町並みを見て、蘇州の伝統的な芸術、評弾を聞きながら、太湖の水で入れたお茶を飲むと心地がいいです。

 北京に行けば京劇を見るように、蘇州に来て、評弾を聞かないと後悔します。蘇州の評弾スポットには、銭塘人家、春蕾茶館、水天堂、茶人村などがあります。例えば、春蕾茶館は室内の装飾を明と清の時代のスタイルにしており、茶室の中はお茶の香りが漂っています。ここでお茶を飲みながら、芸人の評弾を聞くとまるで時代をタイムスリップしたような気分になります。

 蘇州は近代的な都市でもあります。蘇州の一番有名な広場、圓融時代広場です。この広場は、蘇州の新しい市街地の工業開発区にあります。ここの一番有名なものは、世界一の大きさのスクリーンです。このスクリーンは長さ500メートル、幅32メートル、LED電球2000個が使われ、投資資金が一億元近くとなっています。去年9月末設置されてからこれを見るためにやってくる観光客がますます増えています。アメリカ人観光客のハリソンさんは、このスクリーンに映された映像をみて感想を語りました。

 「映像がきれいですね、この大きなスクリーン、信じられませんね。映像は、全部コンピュータで制御され、内容も面白かったです。先ほどの自由の女神と空を飛ぶ鷹、きれいでした。また蘇州という都市の変遷も紹介されていました」

 北京オリンピックの国家メインスタジアム、通称鳥の巣を好きな人が多いようですが、蘇州には、小さな鳥の巣と呼ばれる建物があります。それは、蘇州科学技術芸術センターです。この建物は、三日月のような形をして、内側は金鶏湖という湖に面しています。空から眺めるとこの建物は、まるで貝が真珠を抱えるような姿をしています。デザイナーは鳥の巣と同じ人で、彼は、この建物を設計するとき、蘇州園林という庭園の要素を取り入れたため、この建物は近代と古典の特徴を備えています。

 蘇州科学技術芸術センターには、1200人収容できる劇場、500人が入れるレストランがあります。また、科学技術展示館や映画館があり、そして23000平方メートルの商業エリアがあります。

 実は、蘇州の旧市街地には、蘇州の特色をもつ新しい建物があります。これは、蘇州新博物館です。著名な建築家のイオ・ミン・ペイ氏が最後に設計した作品です。この博物館の設計理念は、「高くもなく、大きくもなく、目立たない」ということで、蘇州園林の要素をいっぱい取り入れたそうです。

 蘇州にはきれいな観光名所がまだたくさんあります。皆さんぜひその一つ一つを体験して、蘇州を味わってください。上海から蘇州まで、車で1時間しかかかりませんから、上海を訪れたら蘇州にも足を運んでください。(担当:任春生)

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