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4月春本番、北京植物園でお花見をしよう

2009-04-07 15:34:34     cri    

 ここ最近、北京の最高気温が20度を超えたこともあり、春の訪れを日増しに感じます。こんな暖かい日には、北京の人々は北京植物園に行って、桃やチューリップなどの花を観賞します。

 1956年に作られた北京植物園の園内には1万種類以上の植物が植えられています。毎年春に行われる桃の花祭りが多くの観光客をひきつけています。先月21日から第21回北京桃の花祭りが開かれており、5月5日まで続きます。北京植物園の趙世偉副園長によりますと、今年の桃の花祭りには、桃の花のほか、200種類、60万鉢の花が展示されます。

 「例年の経験によりますと、桃の花祭り期間中、観光客の数は150万人に上ります。中国では、桃の花が吉祥、幸運などを意味しているため、みんな桃の花を見て、幸運に恵まれることを願います。園内には桃の木が70種類1万本植えられています」

 北京植物園は桃の種類がとても豊富なので、毎年多くの市民が花を撮影に来ます。北京市の郵便局に勤める顧暁晨さんは、週末に彼女を連れてやってきました。顧さんの話です

 「普段、仕事のプレッシャーが大きいので、休みの日に、ここにやってきて桃の花を見ることで心身ともリラックス出来ます。ストレスのない週末を過ごせます。また撮影が好きなので、カメラに花の美しさを収めたいと思います」

 桃の花祭りの間、世界各国の有名な花も展示されます。4月中旬にはチューリップが咲き誇り、まるで花の海のようになります。これについて、趙世偉副園長は、次のように述べました。

 「ここ数年、植物園の決まったエリアに、チューリップを植えています。見ごろになると非常にきれいです。そのほか、いろいろな国の有名な花も植えられ、見ごたえがあります」

 北京植物園にはアジア最大の温室があります。ここには、熱帯、亜熱帯植物が3100種類植えられています。貴重な花、たとえば、ザンビアの三角花、ラオスの卵花などがあります。毎日多くの観光客がここを訪れています。観光客の潘さんに話を聞きました。

 「今日、この温室でいろいろなきれいな花が見られて、とてもうれしいです。私は蘭の花が大好きです。特にあの蘭は、まるで少女が踊っているような姿をしていますね。とてもきれいです。そのほか、ここの熱帯と亜熱帯の植物の景観が好きです」

 この温室には、世界の稀少植物も植えられています。たとえば、世界で一番大きな種、海椰子があります。これは、原産国の人に、「ラブの実」と呼ばれています。このエリアの植物について、北京植物園のガイドの王さんは、次のように紹介しました。

 「このエリアには、各国の稀少植物が植えられています。たとえば、世界最大の種、海椰子は、原産地がインド洋の島なんですが、世界では一年間で1200個採取されます。これを植えると、20年あるいは40年後、開花して種が実ります。この種の特徴は、形が人のお尻によく似ていますね」

 今年の桃の花祭りの間、いろいろなイベントが行われます。曹雪芹記念館設立25周年記念活動はその中の一つです。曹雪芹は中国の偉大な作家です。彼が書いた名作「紅楼夢」は200年にわたって読みつがれています。植物園内の建物の中に、曹雪芹の友人が彼にプレゼントした対句が発見されたことをきっかけに、1984年、ここに曹雪芹記念館が開設されました。「紅楼夢」の中に、料理とお茶に関する記述が多いため、この記念館の隣には茶室も設けられており、お客さんはここでお茶などを楽しむことができます。この記念館について、李明新館長は、次のように紹介しました。

 「『紅楼夢』の前半の80話の中に、お茶に関する記述が50ヵ所あります。お茶の文化には、人間関係や人物の心理状況が反映されています。ここに茶室を設けることでは、皆さんに中国茶の文化を楽しんでいただくことを目指しています」

 ここ数年、携帯電話の普及とインターネットの整備に伴い、北京植物園では、携帯電話による無料なガイドというサービスを始めました。携帯電話を使って、植物園の歴史、植物の紹介、園内の地図などが見られます。中国語のほか、英語もあります。

 皆さん、いよいよ春本番、時間を見つけて是非北京郊外の植物園にいらしてください。

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