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壮大で綺麗な雲南省の怒江大峡谷

2009-03-03 12:16:17     cri    

 怒江は中国西南部の大きな川です。この川は、雲南省という多くの少数民族が住んでいる地域を流れています。

 リス族は雲南省西北部の怒江州に住んでいます。この地域には、リス族のほか、ヌー族、漢民族、プミ族、イ族、チベット族、タイ族などが住んでいます。少数民族は総人口の9割以上を占めています。

 怒江州は面積が1万4千平方キロメートルで、地形は北が高く、南が低くなっています。ここは、山脈が連なり、川の流れは速いです。川には、怒江、ランソウ江、独竜江あんどがあります。怒江は山の奥に隠れているため、怒江の魅力は人々にあまり知られていないようです。しかし、辺鄙なところにあるからこそ、怒江の美しさは神秘のベールに包まれています。この美しさについて、地元住民の陳軍さんは、次のように話しました。

 「故郷の風景はとても美しいです。ここの風景は、自然のままで、人によって破壊されたことはありません。すべてが天然です。ここの住民は心が優しく、お客さんをもてなすことが好きです」

 怒江州観光局の張文勝さんは、ここの風景を次のように評価しています。

 「怒江大峡谷は、厚くて重い人文哲学と自然哲学の本のようだと思います。この本をそれぞれ違う角度から読むと、それぞれ違う収穫がありますね」

 怒江大峡谷で最もきれいな観光スポットは、「石の月」というところです。顔を上げて遠くを見ると、山々の中にある巨大な洞窟がまるで満月のように空中に懸かっています。この洞窟に視線を移すと、その後ろの雲が見られます。1930年代の抗日戦争の間、中国とミャンマーを支援するアメリカ空軍の義勇軍は、地面からのナビゲーションが消えた後、この「石の月」という独特な景観を利用して方向を識別していました。こんな逸話があるため、この観光スポットは特別な意味を持っています。

 怒江は、長さ3200キロメートル、水源はタングラ山(唐古拉山)の南の麓にあります。この川の流れはチベット、雲南省、ミャンマーを経て、インド洋のバングラデシュ湾に注ぎます。冬、怒江の水は全体的に安定していますが、ただし、「トラ飛び」と呼ばれるところでは、まるでこの川が怒っているかのような姿が見られます。この怒るというのは、川幅が狭くなっているため、上流から流れてきた水がここでぶつかり、水滴が周囲に飛び散り、その風景がとても荒々しい様子を表しています。

 10年前には、山が高く、川の流れが速かったため、怒江にかける橋を作るのは難しかったのです。当時は、鉄のチェーンで怒江の両側が結ばれました。今は橋が作られたため、現地の住民は、この鉄のチェーンを観光用スポットにしました。観光客はこの鉄のチェーンで川の向こう岸に渡ることができます。北京からの劉さんは、その体験の感想を語ってくれました。

 「最初はベルトを体に結んでも怖かったですね。10数メートルぐらい渡ると、恐怖感が徐々になくなりました。とても刺激的で、ここに来る価値が十分あると思います」

 怒江観光地に来ると、どこでも怒江が見られます。夏と秋、怒江は流れが速く、冬と春は特に、水が青くてきれいです。怒江がここに流れてきて、大きな変化が起こりました。流れはは北から南まで何回も山や岩に切断され、ここで半円形になり、「怒江第一の湾」を形成しました。

 また、川を挟んだ2つの山は、ここでぶつかり、高さ500メートル、幅200メートルの巨大なドアとなりました。この石のドアについて、この観光スポットの職員、李万林さんは次のように話しました。

 「この石のドアは、『石門関』と呼ばれており、非常に雄大です。高さが500メートルもあり、遠くからも巨大のドアのように見えます。これはチベット入口の重要な関となっています」

 怒江景勝地が知られるようになった面白い物語があります。10数年前、ある広東省の旅行客が怒江州の丙中洛というところに来て、現地の少数民族の家に泊まりました。この人がその後、インターネットに載せた日記で現地住民の友情ともてなしを高く評価しました。この日記を読んだ人々がはその後相次いでここを訪れるようになりました。10数年の間、国内のほかマレーシア、日本、ドイツ、イギリスなど10数ヶ国の観光客たちがここを訪れるようになったということです。

 怒江大峡谷の中には海抜4千メートル以上の山が20ヶ所もあり、それぞれきれいな自然風景が見られます。皆さん、時間があれば、ぜひ怒江大峡谷を訪れてみてください。(担当:任春生)

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