先日、中国の旧正月が過ぎたばかりですが、こうした祝祭日によくお酒を飲んだりしませんか?今日の番組では中国白酒、紹興酒、ビール、ワインを飲む時の注意点についてお伝えします。
まずは中国白酒、いわゆる白酒(パイチュウ)。アルコールは調味料であり、嗜好品でありながら、栄養品でもあります。1グラムのアルコールが体内で燃焼され、完全に酸化すると、7100カロリーのエネルギーが発生します。これに対し、例えば1グラムの澱粉は4100カロリー、ブドウ糖は3.37カロリーしかありません。適量の白酒を飲むことで、胃液や唾液の分泌が刺激され、安眠にもプラスとなります。このほか、白酒は寒邪を取りのぞき、血の流れを良くする効果があります。適量に飲むと高密度リポタンパク質の量が高められ、冠状動脈心疾患のリスクが低減されます。しかし、白酒はアルコール度が高いため、大量に飲むことは控えてください。過剰摂取するとアルコール中毒になり、肝臓や脳細胞にダメージを与えます。
紹興酒は中国独特のお酒の一つです。中国では黄色いお酒(黄酒、ホアンチュウ)とも呼ばれています。紹興酒は胃や腎臓によく、血液の流れをスムーズにする効果があります。100ミリリットルの紹興酒にはたんぱく質の量が1.2ミリリットルから1.6ミリリットル含まれるほか、18種類のアミノ酸や大量のB族ビタミンが含まれており、美容やアンチエイジングに効果があります。
今のような寒い冬の時期に飲む場合には、暖めて飲むことをお勧めします。加熱の時間は5分以内にしてください。そして温度は50度以下に調節してください。しょうがを入れて煮た紹興酒には、血の流れをよくし、食欲を増進させる働きがあります。
ビールを適量に飲むことは、高血圧や心臓病などの治療に補助的な効果があります。また、授乳期の母親は、ビールを飲むことで母乳を増やすことができます。しかし、いずれにしても大量に飲むことは、体によくありません。ビールを大量に飲むと、水分が速やかに排出され、アルコールが吸収されます。このため、夏に大量にビールを飲むと、肝臓や腎臓、心臓に大きな負担となり、これらの重要な内蔵にダメージを与えます。毎日一リットルの量を超えないでください。
ワインは近頃、アジアでも多くの人に飲まれ、好まれています。ワインといえばフランス人の好物ですね。フランス人の飲食習慣を見てみましょう。彼らの代表的な食べ物は生クリーム、バター、チーズなど動物性脂肪を多く含むものばかりです。フランス人が摂取する飽和脂肪酸はアメリカ人やイギリス人の4倍ほどに相当すると言われています。しかし、フランス人が動脈硬化性心臓疾患にかかる確率はアメリカ人やイギリス人の三分の一に留まります。この常識を覆す現象は「フランス矛盾」と呼ばれています。これはフランス人が毎日ワインを飲むことに関係があると見られています。
食事前にワインを飲むと、消化、たんぱく質の吸収、結腸炎症、便秘の改善にもプラスとなります。
ヘルシー中国、今日は飲酒におけるいくつかの注意点についてお伝えしました。
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