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キーワードで振り返る2013年の春節

2013-02-20 15:55:56     cri    

 

 ■倹約キャンペーン

 今年の年頭から、中国では共産党中央が、無駄遣いに反対して「倹約」しようと呼びかけていますが、こうした動きはこの春節の国内消費、とりわけ、飲食産業にも大きな影響を及ぼしています。

 中国商務省が16日発表したところでは、2月9日‐15日までの主要小売・飲食業企業の売上げは5390億元で、昨年より14.7%伸びていますが、伸び幅はここ4年で最低となり、中国人の祝日の消費行動がますます理性的になっていることが分かりました。

 また、倹約キャンペーンの影響を受け、高級レストラン、高級食材とお酒の消費量が明らかに低下しており、例えば、浙江省では去年の同じ時期に比べて、売上げが20%減少しています。客を誘致するために、一部のレストランでは、小皿料理、ハーフサイズの発売し、残さず全部食べ切るお客さんを奨励するなどの措置を導入しています。

 統計によると、中国では毎年食べ残して捨てられる食糧は2億人分の食事に相当するといいます。節約キャンペーンは役人たちの宴会の数を減らし、外食先での浪費を防ぐことができるとして、一般市民から「とっくにやるべき快挙だ」と高い支持を得ています。

 

 ■年越し費用

 従来のお年玉は普通年長者が子どもにあげるものですが、最近、中国では子どもが両親や祖父母に「健康で長生きするように」という意味を込めて、お金を渡すことも普通になっています。後者の場合は親孝行の表れで、特に相場があるわけではありませんが、子どもにあげるお年玉の金額は最近ぐんぐん増える傾向にあり、帰省する若者の出費を大きくしています。

 最近は年越しの費用で一年の貯蓄を全部使い果たすという「年光族」が増えています。統計によると、春節の出費は以下の五つを挙げることができます。

 ①お年玉を含めたご祝儀

 ②新年に備えて新しい服を買う費用

 ③会食や娯楽の費用

  ④年始回りに持っていくお土産の費用

 ⑤交通費

 四川省成都市の「華西都市報」が行ったオンライン調査では、出費が5000元以下の人が51.9%、5千元から1万元の人が29.6%、1万元から2万元の人が7.4%、2万元以上の人が1.1%となっています。

 また別の調査では、北京では、出費がかさばるため、帰省しない地方出身者が43%もいるそうです。ほかの都市でも似たような統計データがあり、しかも、傾向としてその数が今後まだ上昇していくと見られています。

 

 ■中国的お別れ

 春節の大型連休は15日で終わりましたが、春節の特別輸送期間は3月6日まで続いています。3月6日までの40日間に、交通機関を利用して外出する人口は延べ34億人に達すると見られています。

 総人口が2000万人を超えた北京では、春節の間、町から900万人余りが出て行ったと見られています。そのため、バスや地下鉄も空いているし、渋滞もまったくなく、いつもとまったく異なるゆったりした町になっていました。

 ところで、連休が明ける前日、人民日報の公式ミニブログに、「お別れの時がまたやってきた」と題した書き込みが掲載されました。

 「年老いた両親の孤独に、離れて暮らす心が痛む。故郷に帰り、故郷を離れる。中国的大移動がここから生まれる。その背後には"中国的親孝行"の頑張りとやるせなさがにじみ出ている。両親と別れたくはない。しかし、分かれざるを得ない。こんな思い、あなたにもありますか」

 中国では、農村から都会へ出稼ぎに来た労働者は2億3千万人に達しており、これらの労働者は都市の発展と工業化に大きな貢献をしました。メディアは、こうした大規模な人口移動は中国の成長と共に起きたもので、今後もその傾向が強まっていくだろうと見ております。ただし、大規模な人口の移動、とりわけ、農村部の働き盛りの人口が都会に大規模に流入したことで引き起こされた一連の問題も軽視してはならないとも指摘されています。(Yan)


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