今月の15日から26日まで、2013年度国家公務員の募集がネット上で行われています。まだ申し込みが終わっていませんが、今のところ、一番人気のポストの合格率はすでに4000倍になりました。

　2013年度の国家公務員の募集枠は140余りの中央機関と直属の機関が参加して、2万人余りを募集する予定です。15日の朝8時、ネットでの申し込みが正式にスタートしてから、3日間で応募人数が12万人を突破し、去年同じ時期より大幅に増えたそうです。

　今回のポストは初めて条件や制限などが加わりました。例えば、中央紀律委員会国家海洋局の要求は、長期出張、夜勤、休出勤、水利省の一部部門は、災難救出の現場によく行くなど条件が厳しく、男性に向いているなどの要求を提出しました。

　公務員の仕事は安定していて、首にはならないし、対外的にも聞こえがいいとかいろいろのメリットがありますから。日本では「親方日の丸」なんていいますけど、「親方五星紅旗」、食いっぱぐれのない仕事です。

　国家公務員試験に参加する人は主に大卒者です。毎年600万人の大卒者が2万人の公務員のポストにめぐって競争しています。一方には就職難という問題もありますね。これまでで一番競争が激しいのは広東省海事局仏山海事局の職員で、511倍です。また、応募者が一番多い機関は国家民族事務委員会で、1006人が国家民族委員会民族理論政策研究室の研究二部課長及びそれ以下のポストに申し込みました。

　今年は200万人近くが申し込む見込みで、平均倍率は90倍だそうです。現在、外部の経済環境には不確定な要素が多くて、例えば、民間企業、外資系企業も先行きが分からないですね。今回の釣魚島問題で、日系企業で働いている人にも影響があるでしょう。

　日本でも同じように、公務員は安定しているからいいとは言われます。ＮＨＫのニュースで見ましたが、映画「海猿」の影響で海上保安庁の保安官を希望する人が急増しているそうです。映画の影響だけでなく、最近、国境問題などでニュースに出る場面も増えていることもあります。

　これまで公務員の試験では仕事経験のある人が優先されていたそうですが、現在はこの制限をなくしました。ですから、若者や新卒の、大学生が受験のチャンスを得ました。

　公務員試験は制度としても完備されていて、安定ですね。まず筆記試験をして、合格点に達したら、面接に進みます。民営企業で働く人と比べて、公務員は安定性、福祉、社会保障及び将来性と社会からの評価も高いです。　

　公務員になったら、戸籍の問題が解決できるらしいです。戸籍の問題は今も重要ですね。民営企業に入ったら、戸籍がないし、ただの北漂です。

　公務員の福祉などの待遇が普通の人と差を縮めないといけないですね。そして、雇用体制の改革も必要です。首にならない、できないというのは合理的ではないです。一方では、民間企業に政策上の優遇をしないといけません。そうすれば、民営企業にもより多くの優秀な人材が行くようになります。