"カルシウムの補充"といえば、牛乳が一番に勧められるでしょう。日本は戦後、学校の給食で牛乳を提供してきましたが、現在の日本人の身長が高くなったといわれるのは、その牛乳の効果だと言われています。牛乳はカルシウムを補充するためにもっとも効果の高い食品だといえるでしょう。しかし、胃腸の悪い人は、牛乳を飲むと胃の具合が悪くなったり、息苦しくなったりします。これらの人にとって、カルシウムを補充するには、何が一番よいのでしょうか?
黒砂糖
黒砂糖は貧血を改善するために優れた食品ですが、そればかりでなく、カルシウムも補充することができます。黒砂糖はサトウキビでできた赤褐色の結晶です。サトウキビのすべての栄養成分がほぼ残され、多種類のビタミンや微量元素が含まれています。100グラムの黒砂糖には2.2ミリグラムの鉄が含まれています。一方、100グラムの砂糖に含まれている鉄はわずか0.2ミリグラムです。また、一さじ(15グラム)の黒砂糖には70ミリグラムのカルシウムが含まれています。黒砂糖はすばやく体力補充ができることから、"東方のチョコレート"と呼ばれています。
お年寄りや体の弱い人であれば、普段の生活で砂糖の代わりに黒砂糖を使うことがお勧めです。沖縄では、黒砂糖水を飲む習慣があるそうです。
女性は生理の時、黒砂糖水を飲むと、生理痛を防ぐことができます。黒砂糖に含まれているカルシウムとマグネシウムは、気を落ち着かせ、リラックスさせる作用があり、鉄分は生理期の損失を補充することができます。生理の3日前から、毎日黒砂糖と生姜を入れたお茶を飲んでください。そのほか、黒砂糖水で煮たゆで卵、黒砂糖を入れたおかゆ、棗と黒砂糖で煮たスープなどは、体にとてもよいメニューです。ただし、注意しなければならないのは、毎日の摂取量は多くても25グラムを超えないようにすることです。
データによりますと、100グラムの牛乳のカロリーはおよそ54キロカロリーで、104ミリグラムのカルシウムが含まれています。一方、100グラムの青梗菜のカロリーは15キロカロリーで、カルシウムは153ミリグラム含まれています。カルシウムの栄養素密度を換算すると、青梗菜が牛乳を上回るのです。
一方、100グラムの牛乳にはカリウムが109ミリグラム、マグネシウムが11ミリグラム含まれています。青梗菜に含まれているカリウムは157ミリグラム、マグネシウムは27ミリグラムです。どちらも牛乳より豊富です。マグネシウムはもともと骨の成分のひとつで、十分なカリウムとマグネシウムを摂取することで、カルシウムの損失を防ぐことができます。
ですから、豊富なカリウム、カルシウムとマグネシウムを同時に提供できる食品は、健康的な骨を作り上げるために理想的な食品だと言えます。青梗菜には豊富なビタミンKが含まれており、カルシウムの蓄積にプラスとなります。
もちろん、牛乳がよくないというわけではありません。250グラムの牛乳を飲むには1分間あれば十分です。しかし、200グラムの青梗菜を食べるには、洗って、いためてあるいは茹でて、ずいぶん時間がかかります。ですから、牛乳やヨーグルトを毎日飲んで、青梗菜などの野菜をよく食べれば、より健康的な体を手に入れることができるでしょう。
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