去年、中国で「裸婚」が話題になった。最近、また結婚にちなんだ新たな話題が出現。それは夫婦生活の割勘ブーム。若い夫婦の間で流行っている。割勘生活とは、結婚しても家庭支出は夫婦それぞれ半分を負担すること。テレビドラマ「AA制生活」(割勘生活)、80後(80年代生まれ)の結婚生活の一面を反映したドラマ。
80年代生まれの二人は幼なじみ。小さい頃から一緒に育ちました。そんな二人が結婚しました。女性はすごく優秀で、学歴も仕事も収入も男性より上をいく。独立精神旺盛な女性は結婚しても、夫婦は家計の半分をそれぞれ負担することを提案しました。対する男性は、見栄と面子という大きなプレッシャーを受け、なんとか自分の力で妻に安定した幸せな生活をさせてあげたいと努力しましたが、結局プレッシャーに打ち勝つことはできませんでした。
ネットユーザーの議論
物質的な格差は夫婦間の精神的な安定にどれぐらいの影響を与えるのか、多くの議論を引き起こしています。結婚してから、主な家計は男が負担すべきなのか?夫婦生活の割勘は受け入れられるか。女性の独立(経済面と精神面)は男性にとっては大きなプレッシャーになるのか。
大手ポータルサイトのアンケート調査では、回答者のうち賛成が53%、反対が30%、どっちでもいいが17%。賛成者は主に20-35歳までの年齢層に集中し、35歳以上の回答者のうち、8割は反対しているということです。
賛成者の主な意見は、割勘の夫婦生活は節約にいいし、財テクにも有利。夫婦双方は家庭の負担を平等に背負うことによって、誰かが誰に頼って生活していくのではなく、お互いの独立性を図ることが出来る。これに対し、反対者の主な意見は、夫婦は水入らずの家族だ。精神的に一丸となり、経済的にも共同体になる。割勘の夫婦生活は女性にとっては不利だ。男性の家庭に対する責任感が薄くなる恐れがある。
ちょっと確認したいんですけど、日本の夫婦の場合、奥さんが専業主婦だった場合は男性の収入だけで生活しますが、働いている場合はきっちり半分ではありませんが、家賃は男性、食費は女性というように分担して生活を支えている人が多いと思います。割り勘に反対の人は男性が全面的に責任を持つことを求めているんでしょうか。きっちり割り勘じゃなくて、「なんとなく割勘」がいいなあと思います。
第6回アジア女性フォーラムがつい先月11日、武漢で開かれました。フォーラムでは、1万人以上女性に対する「結婚家庭理念のアンケート調査」の結果が発表されました。結婚する際、最も重視する相手の条件とは?5割の回答者は「人柄」を選んだ。46.5%は「責任感」だ。「収入」を第一条件に選んだのはわずか1.5%。これ意外な結果です。みんな男性に収入を求めているのかと思ってました。実際私の友人はやはり安定した仕事をしていることを条件に相手を選んでました。
また、最近、家庭背景を重視する傾向も著しく見られています。中国の古い言葉には、「結婚は二人のことではなく、二つの家族のことだ」とよく言われています。そして教育レベルも重要。あまりにも格差が大きくなると、ずれやギャップが生まれるだろう。
割勘の夫婦生活VS共稼ぎの家庭
中国では、8割以上の家庭は共稼ぎの家族だということが調査結果で分かりました。アジア女性フォーラムの調査結果によりますと、「結婚して、共稼ぎ」を選ぶ女性は82.3%で、男性は77.3%。妻が独立しすぎると、旦那のほうは大きなプレッシャーを感じる。しかし一方では、調査を受けた男性の7割は「独立していて自信のある女性はもっと魅力的だ」と答えました。
なんか、理想と現実の違いもありそうですね。男女の異性に対する価値観と、お金、そして何よりも互いの感情というものも絡んできますから。女性が仕事をしたいという気持は理解できますが、やはり夫婦生活はどちらかが少しあわせて、頼ったり、頼られたりして互いの存在意義を確認するものなんじゃないでしょうか。※お金も割り勘なら家事労働も割り勘にしてほしい。
また、都市生活のプレッシャーが大きいので、結婚しても、夫一人で家庭を負担することはとてもつらくて、無理です。家庭の経済面から考えると、共稼ぎはやむをえない選択だと思います。それに、女性は結婚しても、精神的な独立と経済面の独立を維持することは重要だと思う。家庭と仕事の両立、ましてや育児など、女性は社会で男性より多くのプレッシャーに直面していると思う。可能であれば、家庭の経済的な負担など、旦那の方がすすんで負担してほしいんですね。
割勘の夫婦生活、デメリットVSメリット:
デメリット:①物質面の独立は自由を楽しむ一方、夫婦の連帯感が薄くなり、それぞれ「自分のお金」を計算したりして、よけいな下心を持ちやすい。②経済面で困難にあった際、親の面倒を見ることや子供の教育、不動産、自動車などを購入するなど大金が必要になった時、計算してお金を出すことは夫婦感情を損ない、互いの信頼感に傷つける。③余りにも独立がすぎると、離婚のリスクが高くなる。
メリット:①お互いに平等で、家庭の計画などに対して、平等に意見を述べることが出来る。物質的な独立は精神の独立を実現する前提条件だと言われている。②夫婦と言っても、それぞれ独立した空間と時間が必要だ。割勘の生活はお互いに交渉せず、自分なりの独立した消費や娯楽を保障できる。③実家への仕送りや世話は自由。80年代生まれの若い夫婦はほとんどは一人っ子だから、妻と旦那、どちらの家に仕送りするのか、どれぐらいするのか、いつもけんかの元になる。割勘の家計は実家の世話に有利だという。
確かに分析は理解できますが、いつも駆け引きしているような感じでいやですね。ビジネスライクっていうんでしょうか。実際に思いやりくっついているのであればそれでもいいですけど。なんかいつ離婚してもいいような準備のようでさびしいですね。
割勘の夫婦生活はあくまでも一つの生活モデルに過ぎない。ゲームのルールみたい。重要なのは夫婦間のコミュニケーションだ。お互いに信頼し、理解し合い、寛容になれば、円満な夫婦生活が出来ると思う。夫婦であれば、お金や物質的なことに拘り過ぎないように、もっと精神的な共通点を大切にして、それを育てることが重要だ。結婚は共に成長していくこと。何時でもどこでも何ても同じである必要はないが、歩き方が違っても、同じ方向に見つめて進むことが第一!(エーリン 「イキイキ中国」より)
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