皆さんは中国のゴミ事情へのイメージはいかがですか。とにかく量が多く、人が多いから仕方ないし、分別が浸透していないと思いますね。また、いま、一部の住宅団地では、ゴミの分類が進められているものの、まだまだ遅れているようです。ゴミ問題は日々深刻になっていますね。さらに、統計データによりますと、全世界でゴミの年間伸び率は8.42%。中国では10%以上。中国都市部ではゴミの処理率は50%しかないということです。<チャイナライフ>、今日はゴミ問題に迫りたいと思います。
ゴミ分類について、中日の差。日本の経験やアドバイス
日本では、ゴミの分類は日常の常識になっているんですね。これについて子供への教育など、今はもっと細かくなっています。ゴミ分別を授業でとりあげたり、ゲームにして実践させるなど、取り組みは様々です。一方、中国では、ゴミの分類もここ数年進められていますが、大体4つの種類に分類されています。回収ゴミ(ペットボトル、新聞紙など)、生ゴミ(残飯、食料品類)、有害ゴミ(使用済み電池、使用済み医療製品、賞味期限が切れた薬品など)、そのほか(建築ゴミ、廃棄物など)の四種類です。また、いま、中国でゴミの処理法も主に4つあります。総合利用、埋める、燃焼発電、堆肥ということです。
ゴミの回収について、中日の差。
日本では、古い家電製品や家具などの粗大ゴミを出すと、関連業者にお金を払うことになりますが、中国では、新聞紙やペットボトル、粗大ゴミを出すと、関連業者からお金をもらえます。つまり、ゴミを資源として売ることができます。
中国ゴミ事情の問題点
食文化によるゴミ:食文化が重視される中国人、生活レベルの向上により、外食する人がどんどん増え、浪費も少なくないようです。関連の統計データによりますと、中国で持ち帰り用のパッケージの年間使用量は40億以上、インスタントラーメンのカップは5億から7億、割り箸数十億以上、生活ゴミの8―15%を占めるということです。
買い物、レジ袋の使用:レジ袋の使用について、2008年6月からレジ袋の使用が有料化になりました。それにもかかわらず、一部の自由市場で買い物する場合、ビニール袋の無料提供がまだあります。
各国がゴミ問題解決の現状
スウェーデン:<生産者責任制>の実施(2002年から)。生産者はゴミ回収・処理の責任を持ち、関連の費用を負担するという。
アメリカ:回収利用の強化。紙製品の回収業に携わる従業員は14万人、年間収益は490億ドル以上。紙のリサイクル率は42%、ビール瓶やペットボトルのリサイクル率は55%以上。毎年の11月15日を「リサイクル利用日」に定めたという。
日本。ゴミのリサイクルや再利用に関する法整備が整っており、人々のゴミ分類や回収、再利用の意識も高いそうです。
スイス:ペットボトル基金の設立。ペットボトルの利用率は80%以上。一個のペットボトルを生産すると、0.24元相当の税品が取られる。その資金はペットボトルの回収に使われる専用基金になる。2003年から、中古の携帯電話を回収する専門機構を設立したそうです。
ゴミをよりよく回収し処理すれば、宝になる。資源の節約は人類がこの地球に生き続ける前提条件で、身の回りから節約に工夫すべきですね。(「イキイキ中国」より Lin)
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