人口の多い中国では毎日おびただしい量のゴミが出てきます。ゴミの処理が大きな問題となっています。
「無錫シリーズ」、今日は無錫市新区にある新安花園(はなぞの)という住宅団地のゴミの分別収集についてその前半をご紹介します。
毎日朝、新安花園に住んでいる肖杏泉さんは、台所ごみなどを片付け、台所ゴミと書いてある緑色のゴミ箱に入れます。
肖杏泉さんは「新安花園に住んでいる住民の誰の家にも、二つのゴミ箱があります。一つは緑色のゴミ箱で、これを調理のときに出る「調理くず」と食べ残しなどを捨てる時に使い、もう一つは灰色のゴミ箱で、これはティッシュなどを捨てる時に使います」と述べました。
住宅団地の新安花園のあちこちに、「台所ゴミ」と書いた緑色のゴミ箱と「他のゴミ」と書いた灰色のゴミ箱、それから「リサイクル可能のゴミ」と書いたブルーのゴミ箱が設置されています。また、住民が正しくゴミを分別できるため、ボランティアたちが毎朝ゴミ箱の近くで、人々の指導に当たっています。
ボランティアの張璧珍さんは「台所ゴミ、食べ残しや果物の皮などはこの緑色のゴミ箱に入れます。ティッシュなどの紙類は灰色のゴミ箱に入れます。ダンボールやビン、カンなどはブルーのゴミ箱に入れます」と述べました。
新安花園団地ではゴミの種類を三種類に分けます。一つは紙類やプラスチック、金属などリサイクル可能なものです。第2種類は調理くずや食べ残し、果物の皮など台所ゴミです。更に、第3種類は食品袋やティッシュ、タバコの吸殻などです。
67歳の呉明海さんはこの団地にいる300人余りのボランティアの一人として、毎朝6時にゴミ箱の近くで、人々のゴミの分別を指導します。
呉明海さんは「住民がうまくゴミを分別できれば、私は彼らが住む住所のところに判子を押します。判子を一つ押すと、奨励として1角(日本円でおよそ15円)を与えます。この判子は住民に対する評価とも言えます」と述べます。
新安花園団地の管理委員会も、住民が自覚的にゴミを分別するための奨励金制度を設けています。住民は毎日正しくゴミの分別をすれば、1ヶ月で30ポイントをもらえます。その30ポイントは3元に当たるスーパー用の商品券と交換できます。
奨励としての金額が少ないけれど、大きな役割を果たしています。特に、節約生活しているお年寄りにとって励ましとなります。このほど、管理委員会は「ポイントと贈り物の交換活動」を行い、8000戸あまりの住民に贈り物を与えました。
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