このほど、無錫の昔の様子を描いた16枚の写真が発表され、市民の注目を集めています。「老火車駅(昔の汽車の駅)」や「龍頭浜」、「通運橋の下」など16枚の写真を撮った「宝華写真館」は無錫では最初の写真館だったそうです。
無錫で初めてカメラを買ったのは張鴻雪さんでした。張さんは1902年(清時代・光緒28年)から、あちこちへ行って風景と人物の写真を撮っていました。絵を描くことが得意な張さんのことですから、写真を撮る時も構図や光の応用に重点を置きました。
1920年代、恵山というところで、張竹君という人は、無錫で初めての写真館宝華写真館を作り、張鴻雪さんが撮った写真を広告写真にして店頭に飾りました。その後、張さんは、当時無錫の有名な歯医者・周逸如さんと共同で崇安寺公園の近くで支店を設けました。
1938年、歯医者の周さんは西門迎龍橋のあたりに宝華写真館を作り、名前を新しい宝華写真館にしました。
周逸如さんの息子・周献人さんは「私の家は歯医者なので、1階は歯科病院で、2階は新宝華写真館となっています。その看板の字は木彫りの美術文字です」と述べました。
写真技術を習得するため、新宝華写真館で働いていた謝影波さんは、当時、迎龍橋あたりはとても賑やかで、写真を撮ることは大流行の時代ですから、写真館の商売も大繁盛だったと話しました。しかし、その後、旧日本軍の無錫侵略により、新宝華写真館は閉店せざるを得ませんでした。今年81歳の朱詳さんは当時、新宝華写真館の向い側に住んでいました。新宝華写真館は毎朝7時から午後8時まで営業をしていたそうです。
朱詳さんは「私は向い側に住んでいましたから、よく写真館へ遊びに行きました。家族同様でした」と述べました。
朱さんは、新宝華写真館で撮った写真を沢山持っています。彼は一枚一枚の写真を整理してアルバムに貼り、よく晩御飯の後、アルバムを取り出して楽しそうに鑑賞しながら昔のことを思い出したりしています。
市民の呉さんも、4、5歳の時に新宝華写真館で撮った写真を持っています。
呉さんは「昔撮った写真です。かなり経ちました。いつか役に立つと思って、大事にしまっています」と述べました。(つづく)
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