毎日1時間歩くこと。アメリカの研究によりますと、毎日食後に30分間散歩をする、あるいは1週間で4時間の散歩をすることができれば、すい臓がんにかかるリスクは半減するということです。ハーバード大学公共衛生学院が7万人に対して行った長期的な研究では、毎日1時間歩くだけで、大腸がんにかかる確率が半減したことが分かりました。
専門家によりますと、すい臓がんの発病はカロリー摂取の増加と関係があるため、歩くことはカロリーを消費することになり、すい臓がんの予防に直接つながるということです。そのほか、運動して汗をかくと、体内の鉛やストロンチウムなどの有害物質も汗と一緒に体外に排出されるため、癌の予防に役立つのです。
毎日水6杯を飲むこと。世界でもっとも権威のある医学雑誌の一つである「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の研究によりますと、毎日6杯(一杯240グラム)の水を飲む男性は膀胱がんにかかるリスクが半減し、女性は結腸癌にかかるリスクが45%減少したということです。
水を飲むと、尿や便を排出する回数が増え、膀胱の粘膜や結腸を刺激する尿素、尿酸などの有害物質の体外排出が加速されます。また、専門家のアドバイスによれば、40歳以上の人はできるだけ2,3年ごとに1回、内視鏡で腸の検査をしたほうが良いとのことです。もしポリープを早めに発見できれば癌に変わる確率を減少させることができます。
15分間日光浴をすること。癌予防の処方箋の中では日光浴をすることが一番安いのかもしれません。何の出費もなく、人体のビタミンDの増加を通じて、癌を予防できます。ビタミンDが不足すると、乳がん、結腸がん、前立腺がん、卵巣がん、胃がんなどにかかるリスクが高くなります。しかし、日光浴をしすぎると皮膚がんになりかねませんので、毎日15分間ぐらいで十分です。
毎日緑茶4杯を飲むことです。お茶が好きな日本人に対する調査を9年間にわたって行ったところ、毎日4,5杯のお茶を飲む人は、癌にかかるリスクが40%減少したということです。中国疾病予防センター栄養・食品安全所の研究員韓馳教授はお茶が持つがん予防の作用についての研究を17年間行いました。その結果、ウーロン茶や緑茶、紅茶には口腔がん、肺がん、食道がん、肝臓がんなどを予防する作用があることを発見しました。このうち、竜井、碧螺春、毛峰などに含まれる緑茶成分の作用はより顕著で、癌予防に関しては他のお茶の5倍の作用があるとのことです。そして、お茶を飲むときには、癌予防の作用を弱めないためにも、濃すぎず熱すぎないようにしてください。お茶の温度は60度前後がちょうど良く、お茶の成分が浸出する5分後くらいが飲み頃となります。
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