私たちの体にはがん原遺伝子があるため、誰でも癌になる可能性があります。そして、外部の刺激を受けたりすると、この危険因子が活性化するかもしれません。この外部の刺激は私たちの暮らし方、ライフスタイルとも大いに関係があるのです。国際癌予防連盟の報告によりますと、世界で毎年1200万人の癌発症例があり、その四割がライフスタイルの改善により予防できるケースだということです。ですから、高い治療費と比べて、今日の番組でご紹介する処方箋はとても安いのです。
毎日少なくとも窓を30分開けること。内装の材料や家具などには発癌性物質のホルムアルデヒド以外にも、強力な発癌性物質のラドンが含まれています。ラドンは花崗岩、セメント、タイルなどに含まれており、ひび割れなどがあるとそこから室内に拡散されます。そして、人が長い間その場所で呼吸すると、肺がんになるリスクが高くなります。
しかし、実は毎日窓を30分ぐらい開けておくと、ラドンの濃度が室外と同じレベルまで下がるのです。また、ガスの燃焼後にもラドンが発生します。台所でお湯を沸かした後は窓を開け、リビングとの間のドアを閉めるようにしましょう。
乾いたタオルで背中をマッサージすること。これはかつて日本でブームになったようですが、癌を予防する効果があります。マッサージをすると、背中が熱くなって筋肉の細胞を活性化し免疫力を上げて、癌細胞を飲み込むあるいは破壊するようになります。
特に、中高年にとって、マッサージのような背中を刺激するやり方はとてもよいのです。乾いたタオルで背中を10分ぐらいマッサージし、皮膚が赤くなるまで行ってください。
ねぎとにんにくを食べることです。中国で胃がんの発病率のもっとも低い省は、ねぎとにんにくの産地山東省です。また、胃がんの死亡率がもっとも低い県は山東省の蒼山県です。これらの人々は毎年一人当たり6キロのにんにくを食べるのだそうです。
これはニンニクにたくさん含まれているアリシンの強い抗酸化作用により、癌につながる物質である亜硝酸塩の体内生成を抑えることができるからなのです。
ニンニクを食べている人は胃がんにかかるリスクが60%下がります。ニンニクはつぶされて酸素と十分に結合すると、アリシンを生み出します。このアリシンは非常に不安定な物質で、熱せられるとその作用を失います。ですから、生の粒粒した状態で食べたほうがいいのです。
次に豆乳を飲むことです。アメリカの癌研究協会の研究によりますと、よく豆乳を飲む女性ほど乳がんにかかるリスクが低下するということです。豆乳には大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た化学構造をもち、ファイトエストロゲンともいわれています。これを健康な人が摂ると、体内のエストロゲンと拮抗して、エストロゲンを抑える作用をします。つまり、乳がんの発症に大きく関与するエストロゲンの働きを弱めるため、予防効果があるといわれているのです。
しかし、すでに乳がんなどにかかった女性は豆乳を飲まないようにしてください。さもないと、がん細胞に刺激を与えることになりかねませんから。そのほか、消化性潰瘍、胃炎、痛風の人にも豆乳はお勧めできません。
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