中国国家統計局が9日発表した最新データーによると、6月のCPI・消費者物価指数は、前年同月比6・4%上昇し、2008年6月以来3年ぶりの高水準を記録しました。物価の上昇につれ、一部のホワイトカラーの生活の質は下がっています。また、物価に敏感になる人の数は、増えつつあります。
今回CPIの上昇は、食料品が14・4%上昇したのが主な要因です。特に上昇幅が大きかったのは、庶民が日常的に食べている豚肉(57・1%)や卵(23・3%)です。豚肉だけでCPIを1・37ポイント押し上げました。収入が中レベルの家庭の食卓では、一般的に豚肉、主食などの食物の比率は、割りと低くなっています。一方、果物、たまご、ミルク、ファーストフード、交通費、化粧品、衣料、教育などの支出がホワイトカラーの生活では、大きな比重を占めています。こういった物の価格は大きくは上昇していませんが、積み重なれば、家計を圧迫します。
上海、深センなどでは、タクシー料金はすでに値上げされていますし、広州でもタクシー料金の値上げに着手しています。5月には広東省の家賃は13.3%ほど値上りしています。これは、ホワイトカラーにとって大きな負担になっています。
今や都市生活に欠かせないものになっているファーストフード。「牛腩粉」という米粉(ビーフン)は広州で人気の朝食や昼食のメニューです。2008年「牛腩粉」は8元(100円)でしたが、現在は13元(162.5円)に値上がりし、60%以上高くなっています。
珠江海事局で働いている周さん月給は5000元(6万2500円)で、中ぐらいの収入です。物価上昇につれ、周さんも価格に敏感になってきました。「給料が上がらず、物価は上がるばかりで、支出を節約するしかない。買い物を減らしたり、タクシーではなく地下鉄等の公共交通機関を利用したりする。今まで果物を買う時、ほとんど値段は気にしなかった。でも今はスイカ、林檎など安くて長くもつ=傷みにくい果物を選んでいる。」と語りました。(翻訳:ooeiei)
<経済参考報>より
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