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北京――上海高速鉄道、航空業界との競争激化

2011-06-22 14:25:41     cri    

 北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道が6月末に正式開通します。開通後は、一日18万人が利用すると見られていますが、そうなると、北京・上海の航空機利用客の21%前後を奪う可能性があります。

 交通手段を選ぶとき、乗客は、スピード、価格、安全性とサービスなどの要素から総合的に考えますが、この北京――上海路線では、高速鉄道と旅客機の競争がますます激化するでしょう。

 時間競争:北京・上海間については、飛行機は時間的な優位性をほとんど失ってしまいました。ここ数年、航空便の欠航が頻繁に発生しており、航空業界の弱点となっています。また、空港から市内まで時間もかかります。現在、飛行機だと北京・上海間はおよそ2時間ですが、空港から市内までの時間や搭乗手続きの時間を加えると、高速鉄道の4時間48分と大きな差がありません。これにより、航空便がこれまでビジネス客をひきつけてきた、「所要時間が短い」という最大のメリットの魅力が失われてしまいます。さらに、航空業界が高速鉄道と競争する上での最大の弱点は、天候などの原因によりフライトの遅延やキャンセルを免れないことです。

 一方、高速鉄道は今回新しい理念を導入し、「垂直乗換え」或いは「ゼロ乗換え」などのキャッチフレーズを掲げています。北京・上海を結ぶ高速鉄道の沿線各駅は、ほとんどこの理念を生かして設計されています。北京南駅、天津西駅、南京南駅、上海虹橋駅は地下鉄と繋がっており、乗客の乗り換えが大変便利です。

 運賃競争:高速鉄道は300キロと250キロの運行速度に応じて、2種類の料金体系があります。具体的には、北京南駅から上海虹橋駅まで、時速300キロの2等席では555元(約7000円)、1等席は935元(約1万1680円)、ビジネスクラス1750元となっています。時速250キロは2等席410元、1等席650元(約8100円)です。

 航空便の場合、北京から上海まで、正規運賃で1320元(約1万6000円)、最大のディスカウントは5割程度で、それに燃料サーチャージが最安でも720元(約8900円)必要です。また、割安の便は、朝8時前の早朝便が多くなっています。

 安全競争:高速鉄道は高い安全基準で運行されるため、安全性については、飛行機と特に差がありません。

 サービス競争:航空券を買うには、様々なルートがあります。販売代理店、ネット、クレジットカードなど。空港や運行中、飲食などのサービスがあります。

 京滬高速鉄道も身分証明書を使って、ネットで予約するというシステムを実施する計画です。そうなれば、身分証明書だけで乗車できるようになります。さらに、高速鉄道の女性乗務員は、日常英会話の能力を備え、途中23駅周辺の歴史や地理に関する知識も習得しているそうです。

 2012年までに、中国全土の高速鉄道網が完成し、ウルムチ、ラサなど一部の都市以外のすべての大都市は8時間内の交通圏に入ります。(翻訳:ooeiei)

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