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日系車、中国を「敗走」中?

2011-01-19 15:15:55     cri    

 日本のあるメディアが18日伝えたところによると、2010年には日本の自動車メーカーの中国市場シェアが低下し、前年比2ポイント低下して22.7%に落ち込んだということです。この年の中国市場では、現地メーカーであり、有名投資家のウォーレン・バフェット氏が株式の約10%を保有する比亜迪の「F3」が売り上げ台数トップとなり、比亜迪は2年連続で海外のライバルにうち勝ちました。「国際金融報」が伝えました。

 日系ブランド車は2010年の中国市場乗用車売り上げベスト10に名を連ねることができませんでした。中国汽車工業協会が発表した09年のランキングでは、ホンダのアコード、トヨタのカローラとカムリがベスト10入りしていました。

 日系車の低迷と鮮明な対比をなすように、ドイツ系車が中国で目立った業績を上げ、フォルクスワーゲン(VW)の4車種がベスト10入りしたほか、米系車もゼネラル・モーターズ(GM)の2車種がベスト10入りしました。いずれも前年の2倍にあたる数字です。あるデータによると、三大高級車ブランドのメルセデス・ベンツ、BMW、アウディが、中国市場で販売台数を大きく伸ばしており、2010年の販売台数はメルセデス・ベンツが14万7670台(前年比115%増)、BMWが16万8998台(同87%増)、アウディが22万8千台(同43%増)に達したということです。

 ベスト10入りした車種の多くは排気量1.6リットル以下のエンジンを搭載しており、中国政府が低排気量車を対象にうち出した税優遇措置が販売台数を押し上げたものとみられます。注目すべき点は、2010年に中国の自動車生産台数が1826万4700台に達して同32.44%増加し、販売台数が1806万1900台に達して同32.37%増加し、いずれも過去最高を更新して記録を塗り替えるとともに、前年に続き世界一の座を維持したことです。同協会は2011年の生産販売台数増加率を10-15%と予測します。

 あるアナリストの指摘によると、日系自動車メーカーが「ワーテルローの戦い」に破れて後退する羽目に陥った主な原因は、排気量1.6リットル以下車の割合がかなり低いこと、既存の部品調達システムがコスト引き下げを難しくしていることにあります。だが海外ブランド車にとって、中国の巨大な自動車消費市場は引き続き「一攫千金」を夢見る理想の地であり続けるとみられます。たとえばトヨタは、2011年の中国市場での販売台数目標を例年通り10万台増やして90万台としています。

 こうした動きについて、コンサルティング会社・新華信国際信息諮詢の自動車分野の専門家・郎学紅氏は次のように話しました。日系車の中国シェア低下の主な原因は、トヨタを代表とするリコール事件の影響が完全に消え去っていないことにあります。トヨタの場合、増加ペースを落として、発覚した問題の処理を進めています。現在はなお調整の段階にあり、ブランドの競争局面はまだ確定していません。日系車は一定期間の調整を経た後、中国市場シェアを徐々に回復するとみられます。当然のことながら、日系車の販売台数は市場により受け入れられるようになるかどうかにかかっており、またメーカー側の製品投入ペースや成長目標の調整などとも密接に関連するということです。(編集KS)

 「人民網日本語版」2011年1月19日

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