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<科学衛生>お粥

2011-05-27 16:20:17     cri    

 お粥は中国人の好きな食べ物であり、伝統的な保健食品でもあります。昔から、中国人はすでにおかゆを食しての養生と医療面での役割を認識しており、疾病の予防と治療、体質の改善、老いの防止、長生きの作用があると考えていました。そして、伝統的な養生の理論では、それぞれの季節に異なるおかゆを食べるべきだとしています。それではいかにして、季節に合ったおかゆを食べるのでしょうか。

 中国の伝統医学では、身体の変化は四季の変化と密接にかかわっており、養生とは四季の変化に適応し、身体のバランスを保つことと考えています。また、養生の中で、脾臓と胃腸がもっとも重要だということです。蘇鳳哲医師はこれについて、「脾臓と胃腸は養生の重点です。今、生活レベルは向上しましたが、多くの病気は誤った食生活によってもたらされた"食源病"です。食べたものはまず胃に入り、脾臓によってその栄養が全身に送られ、老廃物を排出させます。脾臓と胃は代謝の重要な器官であり、大部分の疾患はこの代謝機能の失調によってひきおこされます。そのため、脾臓と胃は養生と健康にとって非常に重要です」と語りました。脾臓と胃が健康であれば、その他の臓器も健康を保てます。それでは、どうすれば脾臓と胃を健康に保てるのでしょうか。蘇医師は健康と養生に役立つおかゆを食べることを提案しました。年齢や体質そして季節の特徴に基づいて、おかゆの食材も異なります。

 漢方医学の理念では、春には、甘みを多めに、酸っぱいものを少なめにするのがよいとされています。おすすめはゆりのおかゆです。ゆりの根は陰の気を養い、肺を潤わせ、胃の滋養と、乾燥や熱を静める効果があります。さらに、甘くて柔らかいうるち米と一緒に煮ると相性がよいです。作り方は、ゆりの根20グラム、うるち米100グラム、氷砂糖少々を準備します。まずゆりの根を煮詰めたスープにうるち米を入れて炊き、出来上がった後に氷砂糖を入れて食べます。

 夏は、緑豆と蓮根のおかゆがおすすめです。緑豆と蓮根は暑さを静め、夏ばてを防ぎ、唾液を分泌する効果があります。作り方は、まず、緑豆を柔らかく煮詰めてからそれにうるち米100グラムを入れて半分煮えたら、薄くきった蓮根を入れ、弱火でさらに煮込みます。出来上がったらさめてから食べます。

 秋には、トウモロコシの粉とサツマイモを使ったおかゆを食べるのがよいでしょう。

 トウモロコシには不飽和脂肪酸などの栄養成分が含まれています。サツマイモは便秘を治し、肥満を防止する効果があります。作り方は、100グラムのトウモロコシの粉を水でねってから、とろ火にかけて、沸騰したら小さく切ったサツマイモを入れて煮込みます。途中で何度か水を入れて調節します。

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