上海万博は10月31日に閉幕しますが、万博サイト内にある建築物のうち、万博軸、中国パビリオン、万博テーマ館、万博センター、文化センターなど少数のものを除いて、200余りの国や国際機関のパビリオンはすべて撤去されます。
中央人民放送局によりますと、現在、数多くのパビリオンは万博閉幕後の資産の処分に取り組み始めました。
全国各地の省・市の財産権取引所の共同出資によるウェブサイト「金馬甲」では、万博パビリオン及びその資産のオンライン売買を始めました。
公開の競売にかけた最初の外国パビリオンはスイス館です。スイス館の資産は建築そのものと周辺景観の設計案、「ミニ太陽」と呼ばれるパビリオンに搭載された6000個のソーラー電池からなるパッケージと高級西洋料理のレストラン一個分がまかなえる館内のキッチンシステムという二つの部分に分けてオークションにかけます。
このほか、「小さくて美しい」をキャッチフレーズにしたルクセンブルク館(敷地面積3000平方メートル、工費3875万元)は、「中国―ルクセンブルク友誼園」の建設を進めている武漢市から購入希望を出されています。武漢とルクセンブルクの絆は清末にさかのぼります。1890年、清政府が武漢で漢陽製鉄所を建設する際、当時の鉄鋼大国のルクセンブルクはチーフエンジニアをはじめ、技師20人を派遣した歴史があるからです。
全国各地の地方政府によるパビリオン購入の中でも、上海に隣接する江蘇省の各都市の購買意欲が目立っています。関係筋によりますと、江蘇省の無錫市はスウェーデン館、江陰市はベルギー館、蘇州市はシンガポール館の購入にそれぞれ意欲を示しているということです。
なお、「金馬甲」によりますと、「金馬甲」サイトはすでに数多くのパビリオンと初歩的な協力意向で合意しました。具体的には、パビリオン全体の移転、買い手への再建ライセンスの許諾、館内の実物資産の売却という三種類の形態で資産処分を進めていくということです。(Yan)
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