会員登録

日産自動車、中国における生産能力を拡大

2010-09-22 13:11:44     cri    

 今年の上半期、中国市場での売れ行きが対前年比70%の上昇を実現した日産自動車が、中国における生産能力を拡大しました。9月20日、日産の中国での合弁会社・鄭州日産汽車有限公司(鄭州日産)の第二工場が竣工し、竣工式に参加した日産のカルロス・ゴーン社長は、2012年、日産の中国における生産能力が120万台に達し、将来、増え続ける中国の自動車市場において10%のシェアを占めることを目標にすると語りました。

 鄭州日産は、中国における日産初の生産拠点として1993年に設立され、2005年に中国の商業車メーカー東風汽車有限(DFL)の傘下となり、主として小型商用車の生産と販売を行っています。鄭州日産第2工場には、日産のグローバル基準に基づいた最新鋭の生産設備が導入されており、10月半ばにフル稼働する見込みです。

 新工場の稼動により、広州郊外にある「東風日産」花都工場で生産されているスポーツ多目的車(SUV)・「エクストレイル」と「キャシュカイ」の生産がここに移管されます。これにより、広州・花都と鄭州がそれぞれ乗用車とSUVなど小型商用車の二大生産拠点として、日産自動車の中国事業を支えていくことになっています。

 新工場の総投資額は10億元。成長著しい中国の自動車市場への対応として、金融危機が起きた直後の2008年9月に投資を決定しましたが、「今から考えると、正しい判断をした」と鄭州日産の責任者は竣工式で振り返りました。

 日産自動車によりますと、新工場の稼動により、鄭州日産全体の年間生産能力は現在の6万台から20万台に引き上げられ、最終的に2012年には24万台に引き上げられるということです。その結果として、現在、建設中の他の生産拠点の拡張プロジェクトと合わせれば、日産の中国における年間生産能力は、2012年度には、現在の67万台から、120万台に拡大されるということです。

 なお、第二工場の竣工により、およそ1400人の新規雇用が創出されました。また、今後も、更なる追加投資と工場の拡張が予定されており、河南省および鄭州市の経済発展にとっても大きく貢献すると見られています。

 ちなみに、中国の自動車販売台数は今年の上半期、昨年同期より30.45%の伸びとなっていますが、中でも、鄭州日産は70.23%の伸びでした(42068台)。ディーラーからの注文にタイムリーに納車できなかったことが、新工場の稼動で、今後、緩和されると見られています。

 なお、日産自動車では、2010年度(1~12月)の中国市場における販売台数は、輸入車を含め86万台の計画でしたが、8月末までですでに66万台となっているので、今年の目標達成は確実視されています。(Yan)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS