中国第一汽車集団公司の自動車工場で20日、メタリックオレンジ色の大型トラック「解放J6」がラインオフしました。これにより今年の国産自動車1千万台目が誕生し、中国は米国、日本に次いで、3番目に年間生産台数が1千万台を突破した国になりました。この快挙に、中国共産党中央政治局の張徳江委員(国務院副総理)が祝辞を寄せました。
張委員の祝辞は次のように述べています。
「自動車工業は国民経済の重要な基幹産業だ。中国共産党中央と国務院の的確な指導の下で、自動車工業戦線の歴代幹部や従業員は努力を続け、開拓を進めた結果、中国自動車工業は無から有、小から大への躍進を遂げ、非常に大きな成果を勝ち取った。
1千万台目の自動車のラインオフは、中国がすでに世界の自動車生産大国の仲間入りしたこと、中国自動車工業が新たなステージに踏み出したことをあらわしており、中国自動車工業発展史における重要な一里塚だ。
中国は自動車大国にはなったが、まだ自動車強国ではない。このことは冷静に頭に刻まなくてはならず、正確な認識をもたなければならない。中国自動車工業は発展の重要な段階にさしかかり、得難い発展チャンスに直面し、私たちの目の前には広大な発展空間が広がっている。自動車工業が改革開放を引き続き深化させること、自主的革新をより重視すること、構造調整に一層力を注ぐこと、ブランド構築にもっと力を入れること、省エネ・環境保護に配慮した自動車と新エネルギー車の発展を積極的に進めること、国際競争力を高めることを通じて、中国を世界の自動車強国とし、「いくらかゆとりのある社会」の全面的な建設を目指して奮闘努力していくことを願う。」
1千万台ラインオフ記念式典に出席した工業・情報化部の苗ウ副部長は、「中国が世界の自動車強国になるためには、次の3条件を備えることが必要だ。第一に、国際競争力のある世界的な企業とブランドを構築しなければならない。第二に、国内と海外の二つのリソースを利用し、二つの市場を開拓することを学び、国際市場で一定のシェアを獲得しなければならない。第三に、中核技術と新技術の発展情勢を掌握して、世界の自動車製品の技術的進歩を支援し牽引し、こうしたプロセスにおいて独自ブランド力を育成する必要がある」と述べました。
1992年に中国の自動車生産台数は初めて年100万台を突破し、2000年には200万台を突破しました。2001年に世界貿易機関(WTO)に加盟した後には、自動車市場の発展がますます加速し、02年から07年にかけては市場規模の年平均成長率が21%に到達。生産台数は06年に600万台と700万台の大台を相継いで突破し、07年に800万台を突破しました。今年の通年の生産台数は1300万台を突破し、中国は世界トップの自動車生産・消費国に躍進する見込みです。(人民ネットより)
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