馬雲氏の創業した電子商取引の「阿里巴巴(アリババ)」はここ10年で驚異的な成長を見せました。同時に、ネット販売という新たなビジネスが存在感を増しつつあります。このほど閉幕した「第6回世界ネット販売者大会」は、このビジネス分野が持つ巨大なエネルギーが再び示された場所となりました。会期3日のこのイベント中、会場取引額は2659万4200元、注文契約額は1億9763万元に達しました。このイベントと関連活動への参加者は15万29人に及んでいます。「国際金融報」が伝えました。
■ネット販売者が織りなすビジネスチェーン
大会では、「世界10大ネット販売者」が選出されました。ネットビジネスが以前に増してグローバル化し、ビジネス環境が整いつつあることがわかる結果となりました。今回の選出作業は4月から始まり、6カ月が費やされました。選出には、大陸部・香港・東南アジア・欧州・米大陸・大洋州・アフリカ・中東などのネット販売者が参加しました。世界各地のネット販売者は新たなビジネスチェーンを形成しつつあります。
アリババが発表した09年中間報告によりますと、同社の企業間取引プラットホームの登録ユーザーは約4300万社、グループ傘下のオンラインショッピングサイト「淘宝網」の登録ユーザーは1億4500万人、オンライン支払いの「支付宝」の登録ユーザーは2億人に達しました。アリババグループの馬雲・董事局主席は、「新たなビジネスチェーンの形成を通じて、ビジネスコストとイノベーションコストは大きく低下した。中国の電子商取引は新たな時代に入り、ネット販売は、世界のサプライチェーンと資本市場へのさらなる融合を果たしつつある」と語りました。
■金融危機に強いオンライン販売
アリババの発表したもう一つの報告書「2009年度ネット販売者報告」によりますと、中国のネット販売は10年の発展を経て、社会と経済のメインストリームとの融合を着実に実現しました。中国のネット販売者は09年上半期までに6300万店に達し、社会的な影響力をますます強めています。
注目に値するのは、世界金融危機にもかかわらず、中国の電子商取引が着実な発展を続けていることです。ネット販売者間での協力はさらに深まり、発展のルートは多様化し、国際化も進んでいます。
また電子商取引には、起業家を支援する作用も大きいです。「淘宝網」などの主流オンライン販売サイトは、起業家を歓迎するプラットホームの一つであり、ネットショップをおこそうとする人の人気も高いです。
おおまかな統計によると、08年9月以来、一日に新たにオープンするネットショップは5千店に達しています。艾瑞(iResearch)の調査によると、電子商取引を利用するオンライン中小企業の世界経済危機下での生存率は、オフライン企業の5倍に達しています。
アリババの報告によると、電子商取引額は09年も引き続き上昇し、主要な購入方式の一つとなりつつあります。種類や数量も大きく伸び、生産・生活・衣食住・交通などの各方面のニーズを満たすようになりました。人気ブランドメーカーも次々とネット販売に参入しています。
■新たなビジネス文化の誕生
アリババの報告によると、10年の発展を経て、オンライン販売のルールも徐々に固まってきました。その方向性は「誠意、分かち合い、責任」。報告によると、ネットショップ・取扱商品・販売ルールは新たなビジネスの世界を形成しつつあります。特に今年は、新たなビジネス文化が現れる象徴的な年と言えそうです。
報告によると、新たなビジネス文化の到来が早まったのには、社会的・経済的な原因があります。最も大きな推進力は、インターネットを代表とする情報技術がビジネス方式やビジネスルールに影響と変化を与えていることです。新たなビジネスの誕生は社会や経済にまた大きな影響を与えています。インターネットを原動力としたビジネス革命は今、爆発の寸前にあります。(人民網より)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |