中国企業が初めて日本企業を買収することになりました。家電大手・蘇寧電器グループはこのほど、8月初旬にも買収資金の調達を完了させ、日本の家電小売大手ラオックスを買収することを明らかにしました。まもなく取締役2人を日本に派遣してラオックスの企業管理に当たらせる予定で、すでにグループ内部で幹部を選抜し、日本語の短期研修を行っているということです。
今回の買収プロセスは順調に進みました。蘇寧の張近東会長は「日本側に審査認可制度がなく、株主総会を通りさえすればよかったことが原因だ。これは蘇寧のラオックスに対する買収が基本的に成功したことを意味している」と話します。
今月24日、ラオックスは株主総会を開き、蘇寧の買収について投票を行ったところ、99%以上の高い得票率で可決されました。またラオックスの臨時株主総会で買収に関連した議題が審議、可決されると、取引双方のあらゆる内部手続きが完了しました。買収の完了後、蘇寧はラオックスの株式の27.36%を保有する筆頭株主になる見込みです。
蘇寧側によると、中国政府の関連部門への報告手続きはすでに完了し、ラオックスも日本政府の関連部門による審査・許可手続きを終えています。契約書と政府関連部門の規定に基づき、取引双方は買収した株式の代金支払いと分割手続きを終え、規定に基づいて東京証券取引所、関東財務局の関連の審査報告、登録手続きを終えることになります。
張会長は買収の原因について、「ラオックスの買収以前に、米国第2の家電チェーン企業サーキットシティを視察したが、一連の比較検討を経て、日本の家電市場と文化的特徴は中国に似通っており、ラオックスの買収が蘇寧の現在の経営状況には比較的ふさわしいと判断した」と話しています。
「人民網日本語版」より
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