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新疆の労働者派遣、「7・5事件」に影響されず

2009-07-23 10:35:32     cri    


標準語を勉強している新疆の労働者

 新疆ウイグル自治区は自然環境や歴史的条件の影響もあり、南部の農村地帯はとりわけ経済が立ち遅れており、農民の生活レベルも低いままです。地元経済の発展を促すため、2001年、自治区政府は政府主導で、沿岸部の企業に出稼ぎ労働者を派遣する政策を導入しました。

 この政策は南部新疆のカシュガル地区にあるファイザバード県(伽師県)は2006年から、北京や天津、江蘇、山東など7つの省、市の35の企業に対し、合わせて2万人の労働者を送りました。これは、県の余剰労働力の約3割を占めています。幸い、7・5事件は現地の労働力派遣事業にはそれほど影響を及ぼしていません。

 記者がファイザバード県職業技術訓練センターに入ってみました。40人余りの若い女性が共通語の練習に精を出していました。皆さんは、ここで3ヶ月ほど標準語や専門スキルのトレーニングを受けた後、中国でもっとも海から遠いカシュガル地区から、東の沿岸部の紡績工場やおもちゃ工場、あるいは、パッケージ工場へ出稼ぎに行きます。勤め先から給料が支給されるまで、彼女らの研修や食事、宿泊、移動などにかかる費用はすべて、地元政府が負担する、もしくは立替えてくれます。

 ファイザバード県は今のところ、4000人あまりの出稼ぎ労働者がいますが、7・5事件の影響で帰郷した人はいません。また、沿岸部の企業からは、労動者を派遣してほしいという注文もこれまで通り、後を絶えていないようです。


刺繍を学ぶ新疆の労働者

 職業研修センターの李桂文主任の話です。

 「契約を破棄する企業はなく、そればかりか、早く派遣してほしいと言われています。実は、これから派遣しようとしたところに、7・5事件が起き、道路の一部が交通規制され、仕方がなく、買っておいたチケットを払い戻したりしていました。これに対して、工場側はいずれも理解を示しました。」

 ファイザバード県で労働者派遣と職業スキルの研修にあたっている責任者・レホーマン・ウマイルさんによりますと、今年に入ってから、ファイザバード県はすでに沿岸部に3800人あまりを派遣したということです。レホーマン・ウマイルさんの話です。

 「いまのところ、浙江省の粘着テープ工場から50人、服飾工場からは150人、そして、天津市のケーブルラインの工場から100人をそれぞれ派遣するよう依頼が入りました。供給が需要に追いつかないので、段階に分けて少しずつ派遣しようと思っています」

 浙江省の服飾工場で2年間働いてふるさとに戻ってきたばかりのジュミルグリさんは、これまでの2年間は、たいへん有意義に過ごすことができたと言います。

 「浙江省でたくさんの漢族の人と知り合い、友達になりました。皆さんは、私を通して、『新疆に対する理解が深まり、お金に余裕が出たら、あなたをたずねて新疆に行く』と言ってくれました」

 出稼ぎ労働者の派遣は農家の視野を広げ、また収入も増やしたので、最近、出稼ぎを希望する人が年々増えています。カシュガル地区では、出稼ぎによる収入がすでに、農民の純収入のおよそ3分の1を占めるようになったということです。(翻訳:Yan)

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