北京の老舗製品を販売するオンラインショッピングサイト「老字号網店」（www.lzheshop.cn）が先月31日に北京市で営業を開始しました。「全聚徳」「同仁堂」「稲香村」などの製品が取り扱われます。国内はもとより海外の消費者は、家にいながらにしてネットで古都の老舗の正規品を購入することが可能になりました。

　北京老字号（老舗）協会の陳鶴鳴副会長は「老舗の実店舗で売っている製品はサイトでも取り扱い、ニセ物は絶対扱わない」と強調し、次のように述べました。

　「現在、このサイトではおよそ100の老舗ブランドの3000種類以上の製品を取り扱い、製品の種類は食品、茶・飲料、日用品、ファッション品、工芸品、保健用品、アルコール類など7種類に及びます。このサイトで取り扱う老舗製品とは、ライセンスをもつ北京の老舗企業が直接権限を授与して展示・販売し、品質と正規品であることを保証する製品をいいます。」

　このサイトは年内に中国語と英語の二カ国語サービスを開始する予定で、北京の3ツ星以上のホテルと提携して老舗の名品を集めた「北京老舗パッケージ」のネット予約販売サービスを行うことも検討しています。陳副会長によると、北京以外の場所や海外に住む人が、北京旅行を終えて帰宅・帰国する時に、北京の老舗の特色ある製品がほしいと思っても、店を一軒一軒探し回るのは大変です。さまざまな価格帯、多様な製品のパッケージがあればよいサービスになるということです。

　北京市商務委員会の閻小彦副主任によると、老舗サイトの開設により、既存の老舗実店舗の地域が限定されているという欠点を補うことができ、企業の事業拡張コストが引き下げられ、また老舗製品の販売ルートが限られた実店舗から北京以外の全国各地2000余都市に広がり、さらには海外へのルートも開ける可能性があるということです。

　老舗サイトには整った電子支払いシステムが備わり、様々な支払い方法が選択できるということです。ネット利用者はサイトでの情報問い合わせ、電子メールによるお知らせ、電話での通知などの各サービスを通じて、リアルタイムで購入製品の配送状況を把握することができます。製品の配送は主要大都市への場合は3日以内、中小都市への場合は6日以内で完了するということです。「人民網日本語版」より