上海汽車グループは6日、新エネルギー車の発展に向けた動員大会を開催し、新エネルギー車の産業化に向けた明確な目標を打ち出しました。これによると、同グループは、2010年には自主ブランドのハイブリッドカーを売り出し、2012年にはプラグイン式のハイブリッドカーと完全電動車を発売する予定。「解放日報」が伝えました。
世界の自動車産業は現在、技術転換の重要な時期にあたっています。金融危機によって自動車産業にもたらされた痛みを経て、新エネルギー車の産業化を加速することは社会各界の共通認識となりました。上海市はこのほど、高性能なハイブリッド車と完全電動車にねらいを定め、電池やモーター、コントロールユニットなどの重要部品を突破口とし、国内をリードし世界でも通用する新エネルギーの自主産業体系と産業クラスターを形成していく計画を打ち出しました。
中国三大自動車グループの一つとされる上海汽車グループは、新エネルギー車の研究開発で初期的な成果をすでに上げています。昨年は、上海GMのハイブリッド車「ビュイック・ラクロス」が売り出され、上海フォルクスワーゲンの燃料電池車「パサート」が五輪に投入され、上海ボルボの電動バスの上海市での走行距離は50万キロを超えました。このほど閉幕した上海モーターショーでは、上海汽車グループの出展した各種の新エネルギー車に注目が集まりました。同グループは、研究開発を進めると同時に、自動車産業の新たな発展分野への攻勢を強めるため、新エネルギー車の産業化目標を正式に打ち出しました。
計画によると、同グループは2010年、「栄威(Roewe)750」のマイルドハイブリッド車を売り出します。動力系統には高圧モーターと従来のエンジンを採用します。電気使用効率が比較的高く、20%前後の燃油を節約できる見込みです。同社主の動力系統はすでに開発を終えており、モーターショーで姿を現した「栄威750」のサンプルカーは、省エネと燃油節約の既定目標を完全にクリアしたものでした。
2012年には、「栄威550」のプラグイン式ハイブリッド車が打ち出されます。マイルドハイブリッド車よりも進んだ高圧モーターが使われるこの車種は 新エネルギーの使用程度高く、50%以上の燃油を節約できます。上海汽車によると、「栄威550」の前期開発はすでに始まっており、順調に進展しているといいます。さらに同グループの自主ブランドとなる完全電動車もこの年に売り出され、ゼロエミッションを実現するアイテムとなります。(人民網日本語版より)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |