就職を安定・拡大する6対策

　北京市が打ち出した経済維持などの三本柱のうち、今回は就職の安定と拡大について紹介します。これには29億6000万元相当が投入され、主なものは6点です。

　まず、リストラせず、或いはリストラ削減に努める企業に補助金を与えることになります。企業は一年間分の就職安定社会保険補助金や手当を申し込むことができます。補助金や手当を受けている企業が、社員の職業技能の養成を行っている場合、社員に月100元、企業に6ヵ月分の就職安定養成補助金を与えることになります。技能養成で資格を取得する場合、さらに、その資格に合った手当がもらえます。 

　第二、一度リストラされた人を雇用した企業に対して、営業税、都市管理建設税、教育費附加と企業所得税を減らしたり、免除します。

　第三、個人起業への貸付金上限を高めます。初めての個人貸付金額の上限を5万元から8万元に、二度目以降の貸付金額の上限を5万元から10万元に引き上げました。また、新規雇用者のうち、都市失業者や大卒者、農村移転労働力、退役軍人の数が社員数の30％に達した場合、また、1年以上の契約をした企業は最高200万元の小額担保貸付をすることができます。 

　第四、無料職業技能養成を受ける範囲を拡大する一方、無料起業養成を受ける範囲を拡大して、いずれも都市でリストラされた人から都市失業者までに広がりました。無料職業技能養成の基準を一人平均一回550元から1100元まで引き上げ、受けられる回数が生涯一回から年に一回に増やしました。また、起業養成手当も一人平均1329元から2400まで増やしました。

　第五、2009年、北京市は新たに1万の就職の場を創出し、コミュニティ公益就職支援組織のカバー人数はこれまでの2万人から3万人まで増やし、就職が特別困難と認定された人が年内に安定できるように工夫します。

　第六、北京に来た農民工に求人情報、就職指導など無料就職サービスを提供します。2009年度、財政から１億元拠出して、農民工の職業指導や養成の補助金とします。（翻訳：ヒガシ）