土地が広々としたチベット地域では人々によく知られている将軍医師李素芝さんの話が伝わっています。李さんはチベットで仕事をしてから30年間、自ら1万3000例以上の手術を行い、多くのチベット族の人々のため、病気の苦痛を解消しました。今日のこの時間は医術が将軍医師李素芝さんについてお話をします。
チベット自治区の中心地ラサ市にはチベットで医療条件がもっとも先進的で、評判がなかなかよいチベット軍区総病院があります。多くの患者は遠くから駆けつけて、病気を見てもらいます。今年55歳の李素芝さんはこの病院の院長です。
李さんは漢族出身で、1976年第2軍医大学を卒業した後、上海にのこって、医者となりました。偶然のチャンスにチベットへ行くことを考えました。
これについて李さんは「当時、あるチベット患者の話を聞いて、チベットでは医薬が欠けていることがわかりました。それで、私はチベットへ行く申請を出しました。チベットについた後、チベットの経済が立ち遅れ、交通が不便で、多くの患者は治療を受けることは出来ないことがわかりました。これを見て、私はチベットに根をおろし、自分の長所を発揮することを決心しました」と話しました。
李さんは数年前のことを振り返って、「往診する途中、一人の男の子が高熱を出し、人事不省になりましたが、母親は子の顔に多くのバターをつけて病気を追い払おうとしまし。医学を信じせず、迷信するやり方はチベットの一部地区でよく見られていました。これによって、私は医学研究に力を入れる決心を固めました」と語りました。
数十年来、李さんの医術は日増しに向上し、一連の難しい手術を行い、中国で30余りの「一」をつくり、80件余りのチベット医学の空白を補いました。これについて李さんは「私たちは海抜3700メートルのところで体外循環直視下の心臓手術を行いました。それに、関節置換、介入治療、器官移植などの手術を行い、チベット医学の発展を促しました。多くの患者は内地へ行かなくても病気を見てもらえることが出来るようになりました」と話しています。
現在まで、李さんが行った各種類の手術は約1万例に上りました。
チベットは土地が広く、人口が稀なものです。
1996年、李さんは院長に就任してから、農村や放牧地区へ往診する制度を作りました。李さんは医療隊を率いて、山を越えたり、川を渡ったりして患者のために病気を治療しています。
これについて李さんは「1996年から私は約500回以上にわたって医療隊を率いて、100万キロ余りを歩いて、地元の住民のために健康教育を行ったり、治療したりしました。約30万人の患者を治療し、1000人余りの白内障手術を無料で行いました」と語りました。
そして、チベットのため素質の高い医者を養成することは長い計であるという李さんの提案の下で、李さんの所在する病院と内地の医学病院は協力して、人材養成基地を設け、チベットのため、多くの医者を養成しました。
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