会員登録

中国、大学生の就業促進を強化

2009-02-04 14:31:20     cri    

 今年、中国の大学卒業生の人数はこれまでの最高となり、610万人に達しましたが、国際金融危機などの影響を受けて、就職情勢はきわめて深刻となっています。大卒者が順調に就業するため、政府や大学、社会の関係部門はさまざまな措置を講じています。

 いまは卒業生が集中的に求職する時期です。さまざまな求人説明会が行われています。しかし、あと数ヶ月で学校を離れる大卒者にとって仕事を探すのは容易なことではありません。中国農業大学生物学科のある女子大学院生はこれについて「私はすでに5、6回も求人会に参加しましたが、今年の求職は特に難しい。一部の大手企業、たとえば、外資系企業の求人人数は約80%減った」と話しました。

 大学生就職難の理由はいろいろあります。まず、国際金融危機の影響は、大卒者を含む中国の就業市場全体に波及しています。中国人力資源社会保障省人力資源市場局の卒雪融局長は「金融危機の影響で、求人が減少し、一部の輸出型企業と外資系企業は人員を削減し、人員の採用を凍結した」と述べました。

 そして、大学生の就業を制限する一部の潜在的な要素が存在しています。中国人力資源社会保障省の張小建次官は「現在、大学生の就業に関連する政策やサービスシステムが完備されておらず、大学の教育や職業技能は就業市場の実際的需要と離れている問題がある」と語りました。

 また、大学生は就職するとき、大都市や待遇が相対的よい企業を先決条件とし、発展が立ち遅れている地区に行きたくなく、就業に一連の困難をもたらしました。

 政府はこれを重視しています。温家宝首相はこのほど、北京宇宙航空大学を訪れ、学生たちと座談会を開きました。温家宝首相は、「政府は大学生の就業問題を社会全体の就業の重点に置く。大型企業と革新企業により多くの大学生を採用する条件をつくり、また、大学生が末端機関へ就職することを指導し、学習を続け、技術能力の訓練を受けることを組織していく」と述べました。

 各関係部門はすでに、大学生の就業促進措置の制定に着手しています。

 中国教育省の継梅報道官は「末端機関への就業を奨励する一連の具体的な政策を打ち出した」と次のように述べています。

 「教育省は大卒者が末端機関への就職の促進に一段と力を入れていく。それに、自覚的に西部開発計画にかかわること、農村学校の教師を務めることなどが含まれている」

 中国教育省や商務省、人力資源社会保障省の共同主催による2009年国家クラスの経済技術開発区大卒者インターネット求人大会がこのほど行われ、今年の大卒者に数千の就職先を提供しました。

 そして、大卒者の技能不足を補うため、ある社会機関は来月、大学生に職業訓練を行い、適合者を順次就職させる『準就職』というプロジェクトをスタートします。このプロジェクトの実施によって、40校余りの大学のIT学科の卒業生は全国の50余りのハイテク技術開発区の企業で3ヶ月から6ヶ月ぐらいの技能訓練を受けることになります。これを通じて、実際の就業技能が向上するだけではなく、実習する企業に採用される機会も増加することが期待されています。(担当:トウエンカ)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS