日本の安倍晋三首相は20日、国会の党首討論で、ポツダム宣言が日本の過去の戦争を侵略戦争と認定していることに対しどう考えるか態度を明確にすることを拒否しました。

　同日開かれた国会の党首討論で、日本共産党の志位和夫委員長は、日本が受諾し敗戦を迎えたポツダム宣言は、第6項の内容と第8項で言及しているカイロ宣言の内容から当時の戦争は侵略戦争であると認識しているとし、安倍首相に日本が発動した当時の戦争が正しかったのか間違ったものだったのか態度を明確にするよう求めました。

　それに対して安倍首相は「ポツダム宣言のその部分を細かく読んでいない」とし、明確な態度は示さず「論評を差し控えたい」と答えました。

　志位委員長は「ポツダム宣言の認識を認めるか認めないか」改めて質問したところ、安倍首相は「ポツダム宣言を受け入れて終戦を迎えた」と答えるにとどまりました。

　この安倍首相の一連の回答について、志位委員長は「（安倍首相は）侵略戦争はおろか、間違った戦争だとも認めない」と批判しました。（閣、小山）国際・交流へ