ロシアのラブロフ外相は14日パリで、アメリカのケリー国務長官と3時間以上にわたる会談を行いました。会談の後、ラブロフ外相は報道陣に、「ロシアとアメリカは緊急の国際問題において、特別な役割を果たしていることから、中東や北アフリカでのテロ取締りやエボラ出血熱の感染防止など、一部の分野でより効果的な協力関係を築いていくべきだ」と語りました。

　また、ラブロフ外相はケリー国務長官との会談は「必要なものだ」とし、「両国の食い違いが依然として存在しているものの、一部の国際問題について合意することは両国の利益に合致する」と指摘。イラク問題やウクライナ情勢、そして二国間関係など、一連の問題についてケリー国務長官と意見を交わしたと明らかにしました。

　一方、ケリー国務長官は会談後の記者会見で、「世界における重要国家として、アメリカとロシアは中東地区のテロ勢力への攻撃やイランの核問題などにおいて、重大な責任を負っている」と述べました。（10/15　Lin,高橋敬）国際・交流へ