欧州理事会のファン・ロンパイ議長は11日、声明を発表し、ロシアに対する欧州連合の追加制裁が12日に発効することを表しました。アメリカのオバマ大統領も同日、ロシアに対する金融やエネルギー、国防などに対する制裁の強化を表明しました。

　欧州理事会の関連文書によりますと、新たな制裁案には、ロシアの主な国有銀行5社に対する個人・企業の融資を停止しうること、これらの銀行が発行した30日を超える新規債券などについて個人・企業との取引を禁じること、新たな金融商品の発行に関連のサービスを提供しないこと、このほか、深海石油開発や北極海での石油探査などにおける協力を停止するだろうなどが含まれています。

　欧州連合とアメリカの新たな追加制裁に対して、ロシア外務省のルカセビッチ報道官はこの日、「欧州連合の追加制裁は友好的な行動ではなく、その自身の利益にも合致しない。ロシアは欧州連合の追加制裁に対して、それ相応の措置を実施すると何回も明らかにした。アメリカの制裁に対しても、対応措置の実施を考えている」と表明しました。（万、KOKUSEI）国際・交流へ