新華社通信によりますと、日本駐在の程永華中国大使は13日東京で、福田康夫元首相と会見し、当面の中日関係について意見を交換しました。

　中日関係の現状について、程大使は、「このほど、行われた世論調査の結果によると、相手国に好感を持たない両国国民の割合はいずれも90％を超えているが、『相手が重要であるため、関係改善が必要である』と考えている国民の割合も70％を上回っている。これは、両国国民の間の感情が深刻に悪化しているものの、いずれも相手との関係を重視していることを物語っている。現在、双方は両国関係におけるマイナス傾向を適時に阻止していくべきだ」との考えを表明しました。

　これに対して福田元首相は、日中両国の国情は異なるため、誤解と食い違いは生じやすい。積極的かつ、友好的な国民間のよしみを養成し、狭義のナショナリズムが蔓延することを抑える必要があるとの見解を示しました。（万）