インドに駐在する魏葦中国大使は16日に、中国共産党の機関紙「人民日報」に寄稿し、中印友好の意義の重要さを強調しました。

　文章は「今月19日に李克強首相はインドを訪問する。これは、中国政府が両国関係の発展を重視していることの表れだ。対印関係は中国外交の中でも非常に重要な位置を占めており、今後もより重要になっていく。両国友好は揺るがない主流だ。21世紀に入り、両国のハイレベル交流は頻繁になり、多国間の場での協力が密接になっている。また両国の経済貿易の連携と文化交流も日増しに緊密になっており、国家利益での共通点は絶えず広がっている。さらに、友好こそ両国の根本的利益に符合し、アジアないし世界にとっても非常に重要な意義があることを双方は強く意識している」としています。

　また「様々な原因で、両国の間には確かに一部の食い違いがある。歴史が残した問題については、現有の二国間システムを踏まえ平和かつ友好的な協商を通じて、関連の早期解決を推進できることを信じなくてはならない」と強調しました。

　さらに「共同努力を通じて両国関係は困難を乗り越え、前進するだろう。李克強首相のインド訪問は、両国関係にとって重大かつ積極的な出来事であり、両国関係の新しい１ページが開かれるにちがいない」としています。（朱丹陽　吉野）