中国の張志軍外務次官は28日北京で。釣魚島問題についての中国の立場を表明し、「中国は面倒なことは引き起こさないが、事が起こってもそれを恐れていない」と強調しました。

　これは張外務次官が当日午後に開かれた「新しい情勢の下における中国外交」というテーマのフォーラムで表明したものです。

　張志軍外務次官はその際「釣魚島とその付属島嶼は中国固有の領土である。中国政府と国民の、国の領土と主権を守る意志は確固たるものである。中国の海洋監視船は釣魚島海域で正常な巡航活動を維持していく」とした上で、対話と協議を通じて問題解決のルートを見出し、事態がエスカレートしたことによって両国関係に重大な損害をもたらすこと避けるよう求めました。

　張外務次官はまた「安部内閣が発足したあと、一部閣僚が中日関係を重視し、中日関係を発展させていきたいとの考えを示したことに中国側は注目している。中国側は日本新政府が積極的な対中国政策を実施し、両国間の食い違いと問題に正しく対処し、実際行動で中日関係の改善と発展に努めていくよう期待している」と述べました。（ｈｊ）