EU・欧州連合の27カ国外相は10日、ブリュッセルのEU本部で会議を開き、「シリア革命反体制勢力国民連立」のハティーブ議長と会談しました。これは多くのＥＵ加盟国の外相がハティーブ議長と初めて会合したものです。

　EUのアシュトン外務・安全保障政策上級代表は、会議後の記者会見で、「各国の外相はハティーブ議長とシリア情勢について深く討議した」と述べましたが、ハティーブ議長が指導するシリア革命反体制勢力国民連立をＥＵが正式承認するかの質問に対しては、アシュトン上級代表は回答を避けました。

　各国の外相は共同声明を発表し、「国連・アラブ連盟合同特別代表を務めるブラヒミ氏が、シリア問題の解決のために払った努力を支持する」とするとともに、「反対派はシリア国民の合法的代表だ」と述べ、シリア反対派を正式に承認する方向へ向け、また一歩を踏み出しました。世論は「もし、EUがシリア反対派を正式に承認すれば、西側諸国がシリア反対派に兵器を提供することに扉を開けることになる」としています。（玉華、山下）国際・交流へ