ブラヒミ特別代表は当日夜発表した声明の中で、今回会談について「建設的だった」と述べ、「シリア危機には政治的解決が必要であり、政治的解決は依然として可能だ」との認識を示しています。　　　　　

　この声明は、会談では、和平プロセスを推進し、より多くの国際行動を動員してシリア危機の政治的な解決ルートを探ることを話し合ったとした上で、3人は政治的解決案については、「今年6月末に開かれたシリア問題『連絡調整グループ』外相会議の公報の要点に基づくべきだと考えている」としています。

　一方、シリア問題アラブ諸国閣僚級委員会が同日、カタールの首都ドーハで会議を開きました。会議後に発表された声明は、「ブラヒミ特別代表が払った努力を支持する。一日も早く合意に達し、シリア政権の移行などの問題について決議を打ち出すなど、シリア危機の政治的解決に努めるよう国連安保理各加盟国に求める」としています。（玉華、中原）国際・交流へ