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中国の作家、莫言氏が今年のノーベル文学賞を受賞

2012-10-12 15:50:55     cri    

























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 北京時間11日、スウェーデンアカデミーは、2012年のノーベル文学賞を中国の作家、莫言氏に授与すると発表しました。中国籍の作家としてノーベル文学賞を受賞するのは、莫言氏が初となります。中国文学界は「莫言氏の受賞は、中国文学に対する世界の高い評価である。これは中国文学の進歩と発展を後押しするだろう」としています。

 莫言氏は、本名管謨業、山東省高密市出身です。中国の文学界で、莫言氏は個性的な作家として知られています。1981年から作品を発表し始めた莫言氏の代表作は「豊乳肥臀」、「蛙鳴(あめい)」、「赤い高粱」、「白檀の刑」、「転生夢現」「四十一炮」などです。このうち、「赤い高粱」は20種類以上の言語に翻訳され、世界で出版されました。長編小説「蛙鳴」は2011年、中国文学賞の最高賞・茅盾文学賞を受賞しました。

 莫言氏は受賞の情報を受け、「そんなにたいしたことではない。中国にはまだ優秀な作家がたくさんいる。作家として一番重要なのは、良い小説を書くことだ」と記者に語りました。

 「この賞の受賞は、私が中国で最も良い作家だと証明するものではない。中国にはノーベル文学賞を受賞できる能力をもつ作家がまだ多くいる。今回は運がよかっただけだ。作家として地に足をつけるためには、現実と社会に注目し、土地を愛することだ。特に大事なのは、勤勉な姿勢と忠実な気持ちで小説を書くことだ」

 莫言氏は地方の出身で、地元に深い愛着を持っていると言います。スウェーデンアカデミーは莫言氏について「幻想的なリアリズムの手法によって、民話、歴史、そして現代を融合している」と評価しています。この点は、莫言氏の長編小説「転生夢現」に顕著に現れています。この小説は中国人の伝統的な観念における輪廻転生を表現しており、主人公は生と死を繰り返し、人間や動物への転生を体験し、それぞれの角度から土地、世界そして運命について観察し、考えます。莫言氏はこうした小説を通じて、中国の農民の強さを描いています。

 莫言氏の小説の題材は、故郷の土地を離れることはありません。少年時代の生活や体験を生かして、一連の長編小説や中篇小説を発表しています。そして小説「赤い高粱」が映画監督・張芸謀氏によって映画化されたことにより、莫言氏の名が世界で知られるようになりました。

 1990年代から、莫言氏は長編小説の創作に集中して来ました。1995年には83日間で小説「豊乳肥臀」を創作し、その後「白檀の刑」、「四十一炮」、「転生夢現」、「蛙鳴」などの小説を相次いで発表しました。これらの小説の背景は全て農村で発生した物語ですが、莫言氏はその作風に変化を求め始めました。最新小説の「蛙鳴」では、これまでと比べて大胆な描写を大幅に控えたということです。

 中国の文学界も莫言氏の受賞に注目しています。王蒙氏、韓少功氏など多くの作家が莫言氏の受賞に喜びを語っており、中国の現代の作家とその作品が世界に注目されていることを意味しているとしています。(任春生、中原)

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