中国・EU（欧州連合）指導者会合に出席した温家宝首相は20日ブリュッセルでベルギーのエリオ・ディルポ首相と会談しました。

　温首相は席上「中国とベルギーが国交を樹立してから41年経ったが、両国の相互理解と信頼関係が深まってきている。中国はEUと国際問題に対するベルギーの重要な影響力を非常に重視し、ホットポイント問題やグローバル問題でベルギーとの協調を強めていきたい」と述べました。

　温首相はまた「世界的な景気の低迷が続いている中で、両国はともに市場開放を維持し、いかなる保護主義的措置にも反対すべきである。中国側はベルギー企業による中国への投資拡大を歓迎し、ベルギー側には中国企業のベルギー市場拡大を引き続き支持してもらいたい。金融協力の拡大を通じて両国企業に多角的で便利、かつ安全な金融サービスを提供していくべきである。中国側は2015年までの経済社会発展計画を実施する中で、ベルギーの最先端の経験と理念を学び、ハイテクと省エネ、環境保全などの分野における協力を拡大し、教育、文化などの交流を密接にし、両国国民の相互理解と友情を深めていく」との考えを示しました。

　一方、ディルポ首相は「中国経済の高度の成長に敬服している。国際社会における中国の地位と影響力を重要視し、中国とのハイレベルの相互訪問と協議を強め、中国企業のベルギーへの投資環境を整備し、ハイテクと省エネ、環境保全分野における協力を拡大し、密接な人文交流を行い、両国関係およびEUと中国との関係を推進していく」との姿勢を示しました。（ジョウ）