アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のためロシアのウラジオストクを訪問している中国の胡錦涛国家主席は7日、ブルネイのハサナル・ボルキア国王と会談し、両国関係の発展および東南アジア諸国連合(ASEAN)枠内での協力強化について意見を交しました。

　胡主席は「来年、ブルネイはASEANの議長国を務めることになるが、中国は全力でサポートする。東アジアの協力が正しい方向に沿って進むようブルネイと共に推進していきたい」と述べました。

　南海問題について、胡主席は「長年積み重なってきた問題であり、各国は対話によって対処することで合意している」としたうえで、「中国はASEAN諸国と共に『南海各側行動宣言』を履行し、南海での実務的協力を推し進め、この地域の平和と安定を確保したい」と述べました。

　これに対し、ハサナル・ボルキア国王は「ASEANと中国の関係発展を推進し、『南海各側行動宣言』を履行したい」との姿勢を示しました。(鵬、中原)